関心を広げる大切さ

先日、こんな記事を見つけました。


内容はP&G(パンテーンですね、シャンプーの)が社会問題に切り込み、最終的にマーケティングに繋げるという話なのですが、外側からこのように学校教育に切り込んでくれる会社は凄いうれしいな、と思いました。
最終目的は自社の認知、売り上げUPだとは思いますが、本気で問題に取り組んでいるからこその結果だと思います。

(内容の続き見れないと思うので、以下概要)

①社会問題にもなりつつある、髪型の問題に疑問を投げかける
 └黒染めの強要、地毛を染めさせられる、縮毛矯正の禁止など
②中高生に本音調査をした。
 └約87%が現状に『おかしい』と思っているという実態が分かった。
③おかしい!と直接的に投げかける広告を作成しても、校則などは変わらない。
 └中高生、大人が考えるきっかけになるクリエイティブを作成
④大きな反響があり、Twitterなど、様々なところで話題。
 └結果として、自社商品の売り上げがあがった。

画像は実際のクリエイティブ(見たことある人もいるかもですね)

画像1

画像2

気になった人は、 #この髪どうしてダメですか  で調べると、色々と出てくると思います。

この取り組みの一番いいところは、
【考えるきっかけを全員に与えた】ということかなと。

実際、今の中高生は現状について考えているので、
『これおかしくない?』とか、どういう意味があるのか、と知りたくなる場面が多くなりますね。
また、大人では実際の教育の現状を知らない(子供がいない人・自分の子供以外の校則は知らない)人も多いです。

単純に環境の問題もありますが、大人になるにつれて、仕事が忙しくなったり、考えることが増えたりすることで、仕事以外に対して思考する時間が減るというのが困ったもんで、現状や世の中に疑問を感じなくなる人が増えていきます。(当然全員がそういうわけではないと思います)

この悪循環が良くなくて、少し違くない?ってことに普通に気が付かなかったりすることも多くなります。

これはもう、誰のせいとかではなく、組織の風潮だったり、個人の意識の問題になるので、全てを変えるのは難しいと思います。


でも、このP&Gのように、少しでも『きっかけ』を与えることで動き出すなにかがある、ということを心に留めておこうと思いました。

実際、このキャンペーンによって、


・自然発生的に署名プロジェクトが立ち上がり、世田谷区の教育委員会が、2019年の秋から区立中学の校則をすべてWebサイトに公開する動きが起こった。

・民間有志の大人が立ち上がり、約2万件のオンライン署名が集まる動きも見られました。その後、東京都教育委員会が地毛の黒染め指導を無くすことを明言し、都立高校・都立中等教育学校の全校長に対しても、通知が届いた。

という反響があったみたいです。
これ、正直凄いことだなと。
つまり、関心を広げることで変わることもあるってことです。

こうやって、いろいろな道、方向から教育にかかわってくれる人が増えてくれればいいなあ、と純粋に嬉しくなりました。

自分の将来の道も、こういう形でも悪くないかな…と。
結局、なにか教育に関わりたい気持ちは絶対に変わらない気がするので、どんな角度から関わりたいのか、自分なりにしっかりと考えたいと思います。

むしろ外からの方が見えるものも多くなるし、
いろんな角度からいろんなことを見てみたいなと思います。
1回きりの人生なので。

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