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真冬の一箱古本市2024出品目録

2月11日(日)は真冬の一箱古本市(アカミチフルホンイチ)が開催されます!出品目録を作成しましたのでご覧ください。20冊の本を値段含め紹介いたします。

①『REKIHAKU 特集 歴史の匂い』
国立歴史民俗博物館が発行する最先端の面白い研究誌。「匂い」が日本、韓国、中国でどのように捉えられていたのか、豊富な図版と共に分かりやすい言葉で紹介しています。かつての差別や匂いの再現など多岐にわたる研究を読む事ができて非常に面白かった。おすすめ本。予価500円

②『たくさんのふしぎ 迷宮へどうぞ』
迷宮を図版とともにめぐる本。多くの人を惹きつける迷宮とは何か。歴史や遺跡を辿り迷宮の旅へいざないます。眺めるだけでも楽しいですがより詳しく知りたくなりますね。迷宮本では『迷宮と迷路の文化史』『迷宮学入門』もおすすめです。予価600円

③『痛風の朝』
経験した者にしか分からない激痛。それが痛風である。酒、魚卵、モツ..飲み屋に欠かせない素材が痛風の原因とされる。中には食生活が普通であるのに遺伝的要因で発症する事もあるというから恐ろしい。しかも1度発症したら最後、完治は永久にない。そんな恐怖を面白く語るアンソロジーです。予価500円

④『#しかたなくない
女性だから、性のことだから、言いにくいことだから、それらをみんな「しかたない」で我慢しない。私たちが多様なあり方や個人への理解を深めたらもっと楽しくなる。そして言いたくなかったら言わない。そんなライフスタイルを提案する雑誌です。これは良かった。予価200円

⑤『魔女の箱庭』 平和で楽しい毎日と気になるイケメンのボーイフレンド、正に女の子が思いつく楽園のような暮らしを送る主人公。ところが村の秘密に気づき始め平穏な生活は崩れていきます… 読み進めると「次はどうなる?」と止まらない。これは素晴らしい短編ストーリーですね。絵も美しい。全2巻。二冊セットで予価800円

⑥『近畿地方のある場所について』
傑作ホラーといって間違いないでしょう。ネット怪談、因習、宗教、動画、週刊誌、噂、様々な媒体や場所で語られる怪異の断片が少しづつ絡まり合い、核心に近付いて行きます。私たちも「知りすぎた存在」となり怪異に陥ってしまう、そんな怖さ。ホラー小説好きは是非。予価600円

⑦『スナックフード大全』
カップ麺・お菓子・コーヒー・デザートの図鑑。30年前の1993年に発売された本のためパッケージが全部懐かしいですね。平成初期の資料本は今やレトロの域に達したと思います。予価200円

⑧『誰のための排除アート?』
公園やバス停のベンチ、公共空間をよく観察すると何かの使用を禁止、または排除する意図が隠されている事が分かる。路上生活者の寝そべりを排除する突起付きのベンチ、ダンボールハウスを排除するために空間を占有するアート。誰かを排除する事はつまり私たちも不便を被る。予価300円

⑨『安楽死・尊厳死を語る前に知っておきたいこと』
生きるに値しない、社会に貢献できない、耐え難い苦痛を感じる…私たちは時に「楽に死んでしまいたい」と思ってしまう事がある。また社会がそのような人を安楽死へ追いやってしまう、そんな不寛容さが時に主流となる。様々な論点を知るための書。予価300円

⑩『「ひきこもり」の30年を振り返る』
登校拒否、ひきこもり、ニート、家事手伝い、子供部屋おじさん…各年代で様々な言葉で語られてきた家にこもる人々。本書では当事者、研究者、支援団体などが各々の言葉でその変遷を語る。対話や傾聴で解決するかもしれないし出来ないかもしれない。難題を論じる。予価300円

⑪『ゆきのまち通信 特集 雪かき考』
雪国で生きる人たちが避けては通れない過酷な労働「雪かき」。この特集では雪かきの民俗やエッセイを集めています。雪国生まれなら「分かる」が深い本でしょう。予価200円

⑫『子供の絵 岩波写真文庫246』
小学1年生が描く絵を解説付きで眺める。その時あったショックな事、嬉しかった事、家庭の事情、様々な背景と表現を比較しています。子供の絵はどれもがのびのびしているわけではない。予価600円

⑬『汽車 岩波写真文庫21』
今では「汽車」という言葉を使う人は少ないだろう。かつて電車はほとんどなく蒸気機関車が主力だった。そんな時代の国鉄を迫力ある写真で追体験する事ができる。今では自動運転が主力となりつつあるがその根本は変わらない。予価600円

⑭『面白くない話図鑑vol.1』
電車の中、バイト先、映画館…様々な場所で交わされる面白くない話。困った事に本人たちは面白いと思っている。それがとても腹立たしい。苛立ちもあるがなぜかそういう話は頭に残る。聞かされる方はたまったもんではない。そんな話が臨場感たっぷりに詰め込められた同人誌。予価300円

⑮『散歩の凡人』
本名をそのまま会社名とした「人名社名」どう見ても駐車できない白線を引いた「よくばり駐車場」街をゆっくり見て回るとツッコミたくなるさまざまなものが見えてくる。多くの人はそれをただぼーっと見るだけだろう。しかしこのように可視化すると途端に散歩は面白くなる。予価200円

⑯『昔むかし怪し』
私たちが記憶する昔話には怖い話も多くある。そんな怖い昔話風のオリジナル作品を集めたのが本書。展開がどれも面白く一気読みでした。奇妙さと怖さが丁度よく混ざりテンポも良いです。予価400円

⑰『情熱大陸への執拗な情熱』
何かに直向きに情熱を向ける姿はかっこいい。そのような人たちを追ったドキュメンタリー「情熱大陸」を好きになりすぎた筆者がすったもんだするギャグ漫画。エトピリカを聴きながら眺めたい漫画ですね。大陸様は彼に微笑むのか?予価300円

⑱『あの本屋のこんな本』
本好きであれば避けては通れない(?)本屋の本とそれを紹介した書評集。最近のものから古典まで。本屋の日常を知る人だけでなくお客として通う人にもおすすめしたい、良質な本です。予価200円

⑲『アンソロジー 非実在神様」
日本各地に伝わる架空の「⚪︎⚪︎さま」アンソロジー。言い伝えとそれを守る人、振り回される人、受け入れる人、様々な人間模様がとても面白かったです。土着信仰や不思議な話が好きな人におすすめ。予価700円。 購入リンク↓ https://setochitose.official.ec/items/80635587 #日本怪奇幻想読者クラブ

⑳『父と子の絆』
私は島田さんの書く文章が大好きで関連書をよく読んでいる。この本からも、温かな父の目線や子への愛情、家族の考え方など飾らないが真っ直ぐな姿勢が見えてきた。子育てで苦労するパパママや家族の物語が好きな方におすすめな本です。予価500円


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