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いつでも帰って来いよと空き家のまま

叔父の家に男女が住んでいた。玄関口など仲良く掃除している。勝手口から入り、ここは他人の家だと気付く。慌てて飛び出し中を見たら食事中で、新婚生活ほやほやといった感じだ。

叔父が亡くなり6年になる。いつ家売ったんだよ。ここで目が覚めた。夢を見ていた。叔父は家を3回建て直した。田舎で安いとはいえ、いずれも即金で払った。お金がたくさんあった。

2017年12月20日、地元テレビが叔父の「 100歳おめでとう!」を放送した。20歳の時から近くの食品会社で住み込みで働いたほか、シルバー人材センターに91歳まで籍を置き働いていた。

25歳の時に結婚し、子ども3人に恵まれた。男2人は既に亡く、70代の末っ子が施設に入っている。いつ帰って来てもいいように空き家のまま。そう聞いていたので当分売ることはない。

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