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「ありたい姿」から考える、今年学びたいこと

今年一年の目標と行動計画を整理する中で「今年学びたいこと」についても考えてみました。その過程で考えた「学ぶことの面白さ」と「今年学ぶべきことの決め方」について自分なりに整理してみたいと思います。「何を学ぼうか迷う」という人の参考になれば嬉しいです。


「スキルアップ」だけではない、学ぶことの価値

英語を勉強すればTOEICの点数があがり、プログラミングを勉強すればwebサービスを作れるようになり、生成AIを勉強すればプロンプトが書けるようになって仕事の生産性をあげられる。何かを学べば、「スキル」が身につき、「できること」が増えていきます。自分にとっても社会にとっても、成果を出す上でとても大事なことだと思います。

一方で、私が思う学ぶことの本当の価値は別のところにあるような気がします。それは「自己理解」と「社会(他者)を理解する力」の向上です。

まず、自己理解。

「よしやるぞー!」と思って何かを学び始めても、夢中になれないことや全然上達しないこともあります。一方で、気づくと没頭するくらい夢中になっていたり、上達が早かったり周りに褒められたりすることがある。日々仕事やプライベートで忙しい中で時間を捻出して行う大人の学び直しは、「やりたい!」「できるようになりたい!」「知りたい!」という内発的動機がないと中々続かないもの。

一定期間取り組んだ上でその学びのプロセスや成果の振り返りを行い、好き/嫌い×得意/不得意を整理してみると、自己理解に繋がります。無数の選択肢がある世の中で限られた時間の中で人生を生きる私たちは「やらないこと」を決めることも重要です。自分を知り、自分にとって、本当に大切なテーマや好きなことを見つけるには、「まずやってみる」が欠かせません。やりたい仕事を見つけるヒントにもなりますよね。

次に、社会(他者)を理解する力。

学んでみてしっくりこなかったものであっても、決して無駄にはなりません。新しいことを学んだときに、「スキル(できる)」までいかなくても「知識(わかる)」を得ることで、今まで見えていなかったものが見えるようになる。これに気づいたとき、本当に学ぶことが楽しくなりました。

例えば、デザインを学んでみると、自分でデザインできるまでにならなくても物事を見る目が変わります。電車の吊り広告を眺めて「この会社はこのメッセージを強調したいんだな」と気付いたり、素敵なデザインを観点を押さえながらアイディアとしてストックできるようになったり。余談ですが、指示をすれば動いてくれる生成AIが生まれた今、できなくても指示できる観点をたくさん持っていることはとても重要になりますよね。あと、大人になって気づいたことですが、数学を勉強したからこそ(?)、物事を観察するときにそれらの関係性や変数、論理がすっきり見えてきたり、複雑な物事をすんなり因数分解できたりする。心理学を勉強すれば、人の発言や行動の背景を想像できるようになります。

表面的なスキルアップにとどまらず、学べば学ぶほど自分についても社会/他者についても「見えないものが見えてくる」のはとても面白く、学ぶことって豊かだなぁと思いますね。

「学びたいこと」を考える手順

大人の学び直しというと、リスキリング、すなわち、業務に必要なスキルを学び直すことに注目が集まりがちだと思います。昨今でいえば、生成AIのスキルを身につけてキャリアアップを狙うなど、市場価値の高いスキルの学び直しに意識が向きがち。実際に、自分の市場価値を高めたり、いまやっている仕事をより面白く高付加価値なものにしたりしていく上で大事なことでしょう。

一方で、私は自分が好きなことややりたいことをベースとした「ありたい姿」を起点に考えるようにしています。

①ありたい姿を考える(Why)

軸の切り方は、それぞれの人生の目的に寄るところではありますが、私はワークとライフの両面からバランスの良い豊かさを享受した人生を歩みたいという価値観なので、縦軸をワークとプライベートで区切ってみました。

また、今まで「ワーク」×「短期」の左上に意識が向きがちだったのですが、社会人10年目が終わりを迎えるな中で、キャリアもライフも短距離走ではなくマラソンだなと意識するようになり、横軸を時間軸で区切ってありたい姿を書き出してみました。

まずはノートにたくさん書き出してから絞るのがおすすめです。ウォーレン・バフェットは目標を25個書き出して、そのうち5個を選び、あとは全部捨てることが目標達成にとって大事である、ということを言っています。

②具体的に何を学びたいかを考える(What)


次に、それぞれのありたい姿に対して具体的に何を学びたいかを書き出してみました。例えば、右下の「健康な生活を送りたい」に対しては、食事・栄養学にとどまらず運動や睡眠など具体はたくさん出てきますが、一旦絞って整理しました。

③どうやって学ぶかを考える(How)

いまの世の中、学び方には多様な方法があります。スクール、オンラインコース、大学院、書籍、ワークショップ、セミナー、elearningなど、さまざまなオプションを検討して、自分に最適な学習スタイルを見つけられると良いですね。

お金はかかりますが、個人的にはスクールに入っちゃうのがおすすめ。サービスとしてきちんと提供している会社であれば、学びが体系化されているので全体像と自分の立ち位置を理解しながら効率良く深く学べますし、周りの人からも刺激を受けられます。あとお金を払っちゃえば「やるしかない」ってなるので、ちょっとスランプに陥って大変なときがあっても頑張れますしね。

④いつやるかを考える(When)

最後に、いつやるかを考えます。そしてやると決めたことは、教材を買ったりスクールに申し込んだりすぐに投資をして始めてしまいます。迷っている時間はもったいない!

ということで、私も特に注力して今年学ぶことを黄色で色付けし、早速学び始めています。

ワーク×短期は、ワークショップ・ファシリテーション・研修設計などの研修デザインとそのベースとなるリフレクションを書籍とelearningを使ってインプットするため、早速それぞれのテーマで書籍を数冊ずつ購入しelearningの申し込みを行いました。

左下のプライベート×短期は英会話。今年は海外旅行に行きたいなと思っているので、週2回を目標に50分のオンライン英会話のレッスンに申し込みました。

右上のワーク×長期はコーチング。これはプライベートのコミュニケーションにも活きるので右下にもかかっています。自分のテーマでもあるマインドフルネスをベースとしたコーチングスクールMBCCに申し込みをしました。

右下のプライベート×長期は小説を書くこと。コーチングスクールが10月に終わるので余力があったら申し込んでみようと思っています。居酒屋で友達に「あの映画知ってる?いまめっちゃ話題らしいよ」と言われて「あーあれね、原作おれ」っていう将来の夢への第一歩。

まとめ

好きなことややりたいことがあれば、そんなに深く考えずに、学び始めてしまえば良いけれど、「何を学ぼうか迷う」という人は、Why「ありたい姿」→What「そのために何をやるか」→How「どう学ぶか」→When「いつやるか」でぜひ一回考えてみてください。人はWhyで動きます!

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