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股関節が硬い・硬くなる原因

股関節後外側面(大殿筋・中殿筋・小殿筋)が硬い選手は多い。

殿部が硬くなると股関節の動きが制限され、他関節に負担がかかるだけでなくパフォーマンスにも大きな影響を及ぼすことになる。

股関節の動きを改善するためにストレッチをすることも重要であるが、
なぜ殿筋(股関節)が硬くなるのだろうか??を考える必要がある。

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質量中心と重心

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動きを見る上で重心の位置を推定することは重要な指標となる。

重心は
上半身質量中心(Th7-9)と
下半身質量中心(大腿上1/3と1/2の中点)の中間にある。

右側屈は上半身質量中心を右に倒す動きとなる。
動きの中で重心を支持基底面(地面に接している面)内に保つ必要があり、そのために下半身質量中心を左に移動させる。


腰椎-股関節と足関節は連動する

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閉脚位での側屈動作では距骨下関節は回内し、股関節が内転する。

足関節の内側に荷重することで、股関節が外側に移動(内転)し下半身質量中心を外側に移動することができる。
下半身質量中心が外側に移動することで上半身質量中心を反対側に倒すための動きを補償している。(安定を確保している)


下半身質量中心外側移動不良例(同側足関節の影響)

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①距骨下関節過回内(右)
足部の内側での支持力低下(内側縦アーチ低下)により、外側に移動するための支えとなる床反力が小さくなり、股関節の外側移動(内転)量が低下する。

②距骨下関節回外位(左)
股関節が外側へ移動するための補償する動き(足部回内)が少ないため、股関節の外側移動の制御を下肢外側の筋肉で支えることになる。


下半身質量中心外側移動不良例(対側足関節の影響)

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股関節(臀筋)が硬い原因の一つとして、対側の足部の影響がある場合がある。
対側の蹴り出しが内側に向かうことで、前足は外側への力を受けて、その力を制御する必要がある。
トレーニングで脚を前後に開いて股関節の屈伸を行う場合も同様。

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以上のように股関節と足関節はお互いにバランスを取り合うことで姿勢・動きをコントロールしている。
そのため足関節の機能不全は股関節に対する負荷が増大し、股関節(臀筋)が硬くなる原因となりやすい。

足関節機能改善方法はこちら


上半身質量中心内側移動不良例(胸郭の影響)

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下部胸郭が外側に拡張することで上部胸椎が内側に倒れることができ、上半身質量中心が内側に移動する。(図右)

下部胸郭が外側に移動できないと、上部胸椎のみでの側屈となり右側に倒れる力が大きくなる。その右に倒れる力を左の殿部で制御する必要がある。(図左)

そのため胸郭の可動性低下は上半身質量中心の移動を低下させ、股関節での制御が大きくなり、股関節(臀筋)が硬くなる原因となる。

胸郭柔軟性改善方法はこちら


殿筋が硬くなることによる弊害例

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①中殿筋の硬化による寛骨下方回旋
②大殿筋下部の硬化による仙骨後傾

以上のマルアライメントにより腸肋筋・最長筋の筋スパズムが出現し、脊柱の自由度は低下してしまう。


以上のように、一部の関節機能障害により体幹ー下肢の連動性が損なわれ、動きの制限を引き起こしてしまう。
特に股関節は障害予防、スポーツパフォーマンスの向上に重要な部位となる。
股関節が硬くなる原因を探し、その部位の関節機能(安定性や柔軟性)の改善し、全身が連動するトレーニングをすることが、股関節機能の改善に有効ではないかと考える。

例)改善トレーニング

①距骨下関節過回内

②距骨下関節回外

③関節安定化TR

④脊柱柔軟性改善ストレッチ→骨盤帯(大殿筋)ストレッチ


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Taira Junichiro

動きのトレーニングを提供します。理学療法士×アスレティックトレーナーによるスポーツ復帰までのリハビリ・トレーニングの情報をお届けします!! Medical Fitness Ligare GM・トレーナー養成校講師・サッカーチームトレーナー・プロアスリートパーソナルトレーナー

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コメント2件

めちゃ参考になりました!ありがとうございます😊!
ありがとうございます!
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