見出し画像

スクワット動作改善方法

パワーポジションとは

素早い動作を行うための動きやすい構え・準備姿勢のことを言う。

画像1

可能な限り最小限の力で構えることを基礎とし、状況に応じて適切な姿勢になることが望ましい。最小限の力で構えるポイントとして、重心に近い股関節を求心位で構えること。

上半身(主に胸郭)、下半身(主に足関節)の可動性低下は股関節運動軸の偏位を招き、関節の求心位がとりにくい状態となる。

パワーポジション獲得の第一段階として、スクワット動作改善に向けたアプローチについて説明していきたい。

画像2

①足関節可動性低下(回内制限を骨盤前傾で代償)

全身の運動には一部の可動性低下を補う為に、他関節で代償する動きが生じる。

足関節の回内制限は重心を外方化させることから、重心を支持基底面の内側に保つ(バランスを保つ)為に骨盤を前傾させる。

重心を内方化させる為に、必要以上の力によって骨盤を前傾させることから、脊柱の自由度は損なわれることになる。

パワーポジション獲得には足関節回内制限を改善し、最小限の力で骨盤前傾(股関節屈曲)することが望ましい。

画像3

足関節回内改善の改善

足関節安定化トレーニング

足関節の詳しい改善方法はこちら


②胸椎後弯増加(脊柱の運動性低下)

胸椎後弯の増加は重心を後方化させることから、腰椎は前方かさせるために過前弯、胸椎後弯がさらに増加するとそれに伴い腰椎前弯は減少することになる。

胸椎後弯増加は重心を後方化させることになる。

後方偏位した重心を前方に移動させる為に、必要以上の力によって骨盤を前傾させることから、その自由度は損なわれることになる。または脊柱全体の運動性が損なわれ、膝関節での代償となる。

パワーポジション獲得には胸椎後弯を改善し、最小限の力で骨盤前傾(股関節屈曲)することが望ましい。

画像4

胸椎mobility ex

腹筋ストレッチ

胸郭の詳しい改善方法はこちら

まとめ

パワーポジションは形の定義ではなく、動きやすい構えのことである。
そのため外からの形を正すだけでなく、内的な感覚を考慮していく必要がある。
トレーニングの目的を動きの改善とするならば、それらを考慮すべきなのではないかと考える。
その第一歩としてスクワット動作から始めるとわかりやすいのではないかと思う。



平 純一朗|タイラ ジュンイチロウ

Medical Fitness Ligare(https://ligare-matsudo.com)GM 2016.10-
L-fit.(https://www.l-fit.training)代表 2017.10-
アスレティックトレーナー養成校非常勤講師 2011.4-2023.2
社会人関東サッカーリーグ1部所属チームトレーナー 2016.1-
V2リーグ女子所属チームトレーナー 2016.10-2022.3

【資格】
理学療法士
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー

【SNS】
Twitter|https://twitter.com/tjichiro
Instagram|https://www.instagram.com/l_fit.training/
YouTube|https://www.youtube.com/channel/UCdnjiX5VhcSStxcO1P9v0xg/featured

よろしければサポートお願いいたします!