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【140字小説】黎明

昨夜のたき火の跡を見ながら静けさを吸い込むと、湿った草の匂いがした。

空のグラデーションを体で感じ、あの日のことと、あの日からの私におはようと言う。人生は美しい、それが私の真実だから。

耳を澄まさなくとも胸の音が聞こえていて、目の前の景色は、目を閉じても続いていた。


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