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La Vagueメンバーエッセイ

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詩誌La Vagueのメンバーによるエッセイのまとめです。 詩作にまつわるエッセイをメンバー独自の視点でまとめています。
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記事一覧

【エッセイ】「書くこと」について 向坂くじら

尿道から生きたエビが! と、自分のメモ帳に書いてあって、おののく。性器周辺が怖気だって…

【エッセイ】詩の残像、self portraitーー感光の向こう岸へ 紫衣

ひとりだった、水辺を求めて。 真冬の断崖。真夜中の海岸沿い。北方。最南端の岬。白昼の湖面…

【エッセイ】0を1にする 雪柳あうこ

 新たな詩誌を作りたい、と願っていた。  わたしたちは詩誌LaVague(ラ・ヴァーグ)を形作り…

【エッセイ】心に残った言葉がない 草間小鳥子

 エッセイコンテストや作文のお題でよくある「あなたの心に残った言葉は何ですか?」というの…

【エッセイ】詩人に水をやる シーレ布施

中二の頃、ひっそり書いていた詩か小説か よく分からない曖昧ななにかを 当時、仲の良かった友…

【エッセイ】書き物のとも  柊月めぐみ

以前、私のNoteでも初期に書いたのですが、書き物のともは万年筆。 インクがにじみ出て、紙に…

【エッセイ】詩生活5年目 佐山由紀// (旧筆名:八尋由紀)

現代詩というものを初めて知ったのは2018.7月号の公募ガイドという雑誌だった。それまで小説サイトやブログなどで文章を書いていて、何か公的な場所に応募したいと思ったのがきっかけである。たまたま購入した公募ガイドの特集が「詩を書こう」という企画で、最果タヒさんや他の詩人さんが現代詩について語っていた。故に初めて読んだ詩集は最果タヒさんの「グッドモーニング」である。これまで私が書いてきた文章という概念がひっくり返され、だいぶ衝撃を受けた。とても惹かれて吸い込まれるように現代詩の世

【エッセイ】 カルテ −表現における両性具有性について− 有門萌子

もっと気軽ななにかを書く予定だったのに、先日たまたま手にとった本に、茨木のり子と吉原幸子…

【エッセイ】彼女の「詩」 野宮ゆり

私にとって一度も読めず、これからも読めないだろう「詩」がある。 十年前に病で亡くなった友…

【エッセイ】詩作のおとも、ソファベッド 長尾早苗

2019年に我が家にやってきたものがある。まだコロナ禍になる前、世界全体が大騒ぎする前に。 …