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ニュータイプの相談援助職のための読書会開催!~人類を前に進めたい~

こんにちは。レタススタッフの三宅です。
11月28日(日)、ニュータイプの相談援助職のための読書会を開催しました。
ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました!

今回読んだ本は、猪子寿之・宇野常寛 著『人類を前に進めたい

PLANETSが配信している「遅いインターネット」の記事や動画で、チームラボのことを知りました。作品の一場面ではあるものの、見て凄い!と思ったのと、「人類を前に進めたい」って言えるのがかっこいいなと思ったのを機に、レタススタッフも読み始めました。

ちなみに、レタススタッフが活動している岡山県にある、福岡醤油ギャラリーでチームラボの作品を体験しに行けるようなのでかなり行ってみたい…!!

読んで印象に残ったこと

・「歩く」というスタンスがなかなかとれない。相談援助の仕事では「止まる」ことが中心。車、リアカー、歩くという移動の違い、ゆっくり移動すると楽しめるのではないかと思った。
・モナリザとチームラボの作品で、人の流れと動きの違いがあるのが面白い。それによってもたらされる効果が分析されていること、意図をもって作られているのが今まで観てきた作品との違いだと思った。
・自然とデジタルの掛け合わせでポテンシャルがあるなと思った。
落合陽一の『デジタルネイチャー』の話を思い出した。視点を固定しなくても見れる、遠い未来に点をおくと新たなオルタナティブを提案することができるという点で、チームラボとも繋がりそう。

自分なりの問いを考える

今回は自分なりの問いを考える時間をしっかりとりました。
印象に残ったところをシェアした際にも、それぞれが福祉、相談援助の仕事と紐づけながらお話してくださいましたが、改めてこれまでの経験を思い出しながらキーワードやフレーズと結びつけて「問い」という形にしてもらいました。

どんな問いを立てているかによって、その後の対話でどれだけ話が拡がるか、日常生活の行動を変化させるきっかけになるところまで行ける話ができるかが変わります。そこで問いを考える際のポイントを3つ確認したうえで個人ワーク。

以下に挙がった問いはどれも考えたい問いばかり…!

・デジタイズド福祉/デジタイズド対人援助の世界はどんな世界だろう?
・「人間が美を所有する」とはどういうこと?
・あなたが変えたい価値基準は何?
・どうやったら有機的な相談者間の悩みから解決までの道筋のシェアができるか?
・利用者さんの話、表面に見えるところと見えないところを支援者はどれだけ考えられているのか?
・テクノロジーを自分の仕事(相談援助)にどう取り入れられるだろうか?
・地域の中だけでは境界のない世界を作れないだろうか?

Q.歩くスピード感が私たちに与える影響って何だろう?

印象に残ったこと、問いのシェアを踏まえて、残りの時間は「歩く」ことが私たちに与えている影響についてみんなで対話することにしました。

・目的を決めた旅行も楽しいが、目的や考え事をしながら旅行するのも楽しかったなと思い出した。
・どうしても仕事ではシステム化、マニュアル化になりがち。そうならないようにじっくり考える時間が必要。自分のペースで考えられる。
・人のペースに乗るとやっぱり合わない。
・仕事で利用者さんと週に1回は歩いている。面接室だと本音が語れないけど、歩きながらだと本音が聞ける。「走る」より「歩く」ほうがきめ細かく対応できる。
・歩いて止まって、歩いて止まっての繰り返し
・関わりにいくことを地域から嫌がられてしまう立場でも、嫌がられずむしろ声をかけたくなるような仕組みを作れないか?
・ハード面でも開かれた場所にしていく必要がありそう。駅×本屋×カフェと併設されているところがよくある。地域に受け入れられるようなハード面の変化が起こせないか

一緒に「歩く」ことで相手のペースに合わせやすい一方、相談援助の仕事だと特に合わせることが中心となって疲弊しやすくもあります。お互い負担にならない、丁度良い塩梅で「歩く」仕組みを妄想するのも面白そうだなと、対話しながら感じました。

時間的にも精神的にも余裕がなかなか生み出せない現状、読書やアート作品に触れたり、この読書会のようなじっくり時間をとって立ち止まって考える時間を作ったりした後、また現場に活かすことの繰り返しにも通じるなと思いました。

明日からのFirst Action

最後にチェックアウトとして、明日から具体的にどう行動するか話して締めくくりました。

・実現したい世界、社会を仮想でデザインしたら面白そう。
・コロナの影響で、職場自体が後ろ向きの雰囲気になっていた。それによって分断が起きやすくなっていた。利用者さんが外にも目を向けられるような取り組みがしたい。
・目的をもって前に進めることを頑張りたい。境界をなくすには、相手と目的の共有をしていくことが大事かなと思った。
・仕事では「歩く」より「止まる」が多いから、「歩く」活動を進めたい。バランスが課題。

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次回のお知らせ

次回は12月26日に開催します。(2021年最後!)
今回読む本は、暦本純一 著『妄想する頭 思考する手です。

https://newtype-book9.peatix.com/

ご参加お待ちしております!!

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