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税は敵?支え合い社会のコスト。

 年収1000万を超えると所得税や健康保険が割高になります。結局手取りは半分手元に残ればいいぐらいでそれでもかなり裕福なのですが働いて出世しても税金で全て持っていかれるとやる気を失い若者の海外流出が進むと熱弁を振るう人が私の同僚にもいました。もちろん税負担が重ければ誰だってため息ですがせめて年収1000万の人が訴えるなら理解はできます。なんで500万円もないうちから累進課税の心配をしているのか理解し難いですね。年々高くなる市県民税は確かにウンザリですが私も一度体を壊してそうした恩恵を受けなんとか職場復帰した身にとって社会保障を担保する税金を減らせ!とは到底思えないです。むしろ防衛費増税に反対した普段は勇ましい言葉を使って愛国心を煽る人はどこからその資金が出てくると思っているのでしょうか?消費税アップは新自由主義だ!と言い放った社民党はそもそも社会民主主義をなんなのか理解しているのでしょうか?打ち出の小槌はありません。田中角栄は力の大きいものは小さなものに譲ると言う精神を持とうと発言したらしいですが、その政治姿勢はともかく発言の筋は通っています。もちろん増税は嫌ですが、適正に使われているのか監視するのが市民の役割だとは思いますが••

自民党女性局のミス。

 先日自由民主党の女性局がフランスに視察に行きその様子をSNSでアップしたところ世の中の批判を浴びました。仕事なので大いに海外の知見を得ることは必要ですがアップした写真は観光客が浮かれて撮影した写真ばかりでとりわけ物価高で苦しむ市民感情を逆撫でしました。確かにせめてもうちょっと仕事をしている風の写真を載せればいいのに「物見遊山な市民感覚に外れた議員様」みたいな口撃がありましたね。エスカレートしすぎだと思います。庇う気は一切ありませんが、流石に全て観光に割いているほど女性局も暇ではないはずで正直元SPEEDの現役国会議員が芸能人感覚でSNSを駆使しすぎました。私は大ファンだったんですけどね。SPEED。政党広報の下手さ加減は野党の課題と言われますが正直自民党も下手です。つまり女性局の地位は自民党内で大して重要ではないのでしょう。重視されていたら手厚いベテラン職員のサポートもあるはずで広報で大ポカやらかすことも少なくなります。

累進課税は「敵」なのか?

 若者の勤労意欲がなくなる累進課税。海外流出が止まらないと報道では言われていますが、そもそも海外で就職した若者は起業するか単純労働の2択。これがどこまで続くのか見通しが立たないと思います。特に起業は10年、20年のスパンを見ないと成功したとも言えないでしょう。高所得者に不利だと言われる累進課税ですが、そもそもそれを声高に叫ぶ人の実家はどう言うところなのか?元々は先祖代々裕福な人かなり多くありませんか?累進課税は所得税よりも相続税や贈与税に重きを置いているのです。日本は階級社会から多少脱却していますがそれでもおぼっちゃまお嬢様家系は代々受け継いだ資産を運用することで「家」が保障されているのです。彼らは年老いた時は先祖代々の資産で安泰であり年金や社会保障とは距離が置けるんですよ。むしろ相続税や贈与税は美味しくないのでしょうね。資産が分割されます。だから所得税を利用して累進課税を攻撃するのですよ。

「税」は味方!とも言い切れません

 増税は生活に直撃するので当然適正な使われ方がされて意味を成すのです。市民は常に感覚を研ぎ澄ましその負担分に見合う価値があるのか考えなければいけません。日本にも寝そべり族と言う働かないで国に復讐とやら考えている人もいるらしいですが、人間の本質は働くこと。勤労が金銭感覚を正常にしてありがたみを考える機会になります。お金についてもっと学ぶこと多いです。敵でも味方でもなくうまく付き合わないといけない税金。社会保障を削ってまで減税するのなら市民も国家も共倒れです。

 

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