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春に思いが「溢れて」いる話


春といえば新しい年、環境、そして変化が多い時期なのではないでしょうか。

異動や移動、新しい生活への挑戦などなど自分も周りも何か決意や事情があり皆それぞれの生活を生きていますよね。
嬉しいことから寂しくなることまで何かと影響されあっているなと思う日々です。

そんな自分の中で最近「溢れる」という言葉に遭遇することが多くて。


でもこの漢字って「あふれる」「こぼれる」両方の読み方があって少しニュアンスが使われている状況によって違うなぁと。どっちの意図で使っていても正解なんだけど、少しこの感覚を大事にしたくなったので書いてみました。

そもそもそれぞれの意味はどうなってるのかいなと。

どちらも液体などが容器からはみ出すことを言いますが、少し意味が違います。
「あふれる」は、中に入っているものの量が増えたためにはみ出すことを表します。
それに対して、「こぼれる」はそれ以外の原因の場合、特に容器の方に原因がある場合に使います。

川の水があふれる。
熱意があふれる。
涙がこぼれる。
コップを倒して水がこぼれた。

https://ja.hinative.com/questions/6112390

個人的にはこぼれるは少しさみしくて、気づいていなかったけど起きてしまうこと。あふれるは広がりのあるイメージでした。でも笑みがこぼれるとかはさみしくないね。気のせいかも。

溢れる春


ではいきなりですが、ここで問題です。
上記の写真。私がタイトルに使っていたのは
こぼれる、あふれる どっちでしょうか〜

ちっくたっく、ちっくたっく、ちーん⏰
(「邪魔すんで~」「邪魔するんやったら帰って~」「あいよ~」くらい挟み込みたくなるけれど黙ります。)

写真とは、見た人の自由であり解釈は千差万別。そう考えた理由は教えてほしいな派ですけど、
私的にはこの写真は「こぼれる」イメージでした。

理由としては
■桜が満開な状態からこれからどんどん「こぼれて」なくなっちゃうから。

鳥居に対してはみでているから、「あふれて」でも良いのだけれど。対象の桜は儚いものな感じがするのでもう少し弱めたいなと。咲き誇るだと、少し強すぎる気がするし。色味も言葉も。知らんけど。そういう意味では「溢れる」はぴったりで満足。

気持ちは、湧き出て、あふれるイメージ

メールや電話ばかりで、かなり久々に再会できそうな友人と連絡を取り合っていたら一言。「会った時に溢れちゃうの勿体ないよね」
言葉も想いも。このもったいないよねっていう感性も言葉選びも大好きー!何気なく心に刺さった。ツンデレのデレって感じ。たまらん。あふれても友情パワーで掬わせて~。

こぼれそうな思い といえば
スピッツのチェリーもこの歌詞だね。この曲も一瞬だけ所属していた初期バンの練習曲だったのでまさしく私にとっての春です。

世界は色で溢れている

最近読んだ記事で好きだなぁと思った一文。
その人は日常には様々な色のものでできてあり、素敵だなと思うものは隣り合ったものとか使われているものとの対比でより素敵・綺麗だと思うのではという解釈。「2色以上の色合わせ」としてきれいかどうか。
例えば黄緑色のニットをみて素敵だなと思うのはジーンズの青さや白シャツとの対比でより似合う度が上がる。みたいな。

これまた違う動画で、絵を描く人の動画を見ていた時になんか下地の白にいろんな色を塗っていて、下地だしどうして白だけにせずにいろんな色を混ぜるんだろう?と不思議に思っていたらコメントで、色を乗せたときの奥行が変わるんですよ。って見つけて素敵だなぁと。人々の無意識に訴えかける仕組みとかとっても興味があります。やりすぎると禁止されしサブリミナル効果みたいになっちゃうけど。

余談ですが絵具とかで透けにくさのことを「隠ぺい力」と呼ぶそう…格好いい!さらにさらに油彩とかの下地のことを「インプリミトゥーラ」と呼ぶらしい。呪文みたい!

色彩の洪水といえば
スペイン、バルセロナ・ボケリア市場
が有名だそう。通称バルセロナの台所
正式な名称:サン・ジョセップ市場。現在の市場が立っている場所にもともとあった教会の名前に由来。色鮮やかで新鮮な野菜や果物、肉、魚などの食材が並び、活気のある様子は見ているだけで元気になれそう。

スペイン訪れた人みーんな「美味しかった」「夏のサングリアは最高」とかいうからさ~~いつか行ってみたいです。

小説では
村上春樹の「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」も好き。
森絵都の「カラフル」しかりタイトルが色彩とか色の本って彩に対して、テーマが明るくないものが多い気がしますね。比較的明るめで読めるのは「赤毛のアン」とかかな。推理小説も色が題名に色がついている小説がたくさん。赤川次郎の「杉原爽香」シリーズとかも全てタイトル色だった気がする。


「溢れる」で書いていたつもりが「色彩」に転換しちゃった。あれれおかしいなぁ(cv高山みなみ)
願わくばここまで読んでくれたあなたもカラフルな日々が過ごせていますように。思いがこぼれすぎそうなときは話を聞かせてくださいな。

ではまた!


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