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コーヒーミルを貰ったんだが。

先日娘から誕生日プレゼントとして「コーヒーミル」を貰った。

確かにコーヒーは好きだ。

朝、仕事に持って行く用の「ジョージアのカフェラテ」は箱買いしてるし、お昼休憩と現場帰りの車でも「ジョージアのカフェラテ」をコンビニで買って飲んでいる。
1日に少なくとも500ml×3本で1500mlは「ジョージアのカフェラテ」を飲んでいる。

確かにコーヒーは好きなんだが、「ジョージアのカフェラテ」が好きなんじゃないかと思わないでもない。

そんな自分に対して娘が「コーヒー好きだから、コレで美味しいコーヒー飲んでね?」という発想に至った理由はおそらく

「ミルで豆を挽いてから飲む」というお洒落な彼氏が出来た! 
から。


惜しいな。

「ミルで豆を挽いてから飲む」というお洒落な友達とかなら、1500mlの「ジョージアのカフェラテ」を1500mlの「豆から挽いた美味しいコーヒー」に替えていたかも知れないが、休みの日にたまに飲む止まりだ。

それはいいとして、貰ったは良いがウチにはコーヒーの豆が無い。
挽いてある物ならスーパーやコンビニで買えばいいが、豆状態の物を買うとなるとコーヒーショップ的な所か。。。

で、思い出したのが高校時代のバイト先である「タンネ」。

地元市川の駅ビルShapoの中にある喫茶店で、30年以上前から何年か毎の改装の度に場所を変えながらも続く老舗の喫茶店。
近くの本店で自家焙煎したコーヒー豆をその場で挽いて販売もしている。
バイトしていた当時は駅ビルのセンターホール的なスペースの脇にあった為、テイクアウトのソフトクリームなども出していた。
(5段のソフトクリームを作りたくて、大量の失敗作を食べまくった)

現在は当時の半分くらいのスペースになってShapoの一階に移動しているが、店長は当時のまま、高田さん。

20年ほど前に一度、結婚した報告と子供を紹介するために顔を出して以来は来る事もなかったので、コロナ禍の中マスクをしたまま店の入り口から「高田さ〜ん。(^O^)/」って言ったら「。。。誰?」みたいな顔された。

マスクをとって、「ター坊ですよ。ター坊。」この歳でター坊と名乗るのも小っ恥ずかしいが、苗字を言ってもこの人覚えてなさそうなので、致し方ない。

「おっ?ター坊か。久しぶりだなぁ。どうした?コーヒー飲んでくか?」

「いや、今日は豆買いに来たんですよ。娘にコーヒーミル貰ったんで。」

「暇なんだから少し飲んでけよ?」

「やっぱりコロナの影響ってヤツですか?」

「そうだなぁ。。。店も小さくなったしな。」

「カウンターの中でもうMC Hamar踊れなそうっすね?」

「懐かしいこと覚えてるな。。」

バイトしてた頃はMC Hamarが流行ってて、腰に手を当ててガニ股で横移動するのがこの店の流行りになって、厨房もホールもみんなでガニ股の横移動をしてたら常連さんの「鳥正のママ」に「気持ち悪いからやめろ!」と怒られた。

「そういやター坊は幾つになったんだ?」

「もう今年で48ですよ。」

「そっか〜。ココでバイトしてた頃はまだ高校生だったもんなぁ。」

「一番年下でしたからね。高田さんは今幾つになるんですか?」

「今年で60だよ。たまんないよなぁ。。。」

60歳じゃ厨房が広くてもハマーは出来ないか。
高田さんがいる事で、当時一緒にバイトしてた人達もたまにこうやって顔を出すらしく、「トガちゃんはあそこで働いてて、マツはあの辺に住んでて。。。」と話題は尽きない。バイト終わりにかもん亭や鳥正に屯してた頃を思い出す。

「取り敢えずタンネブレンド200gください。」

「豆のままで良いのか?娘さんも洒落たモンくれるんだな。幾つになったんだ?」

「もう30ですよ。。。」

「マジか?前に会った時は小学生だったっけ?もう結婚とかしてんのか?」

「。。。。洒落たモン使う彼氏と結婚するらしいです。。。」

「。。。地雷踏んだか?ごめん🙏ははは。。」


「たまには顔出せよ。」


30年経っても変わらず話せるって良いなぁ。。。
いつまでも店長やってて下さいね。

タンネでバイトし出したのがコーヒーとの付き合いの始まりで、そこから喫茶店好きになり地元の「コロラド」、駅前の「ミワ」、お金のない時の「ドトール」などに文庫本片手に入り浸る時期が続いた。

ただコーヒーの味がわかるような舌は持っていないので、いつもホットかアイスをメニューも見ずに頼んで2〜3時間本読んで帰るだけ。
「コーヒーが好き」という感覚ではなく、喫茶店で1番安い物がコーヒーだったというだけの話だ。

タンネをやめて東京で一人暮らしを始めた頃、近くで親戚が居酒屋をしていて手伝いに駆り出されたときに、「美味しいアイスコーヒーの作り方教えてやろう」と教わったのが

①カクテルのシェイカーにインスタントコーヒーの粉を多めに。
②熱湯と砂糖を少々入れてかき混ぜる。
③後は氷を入れて、激しくシェイクして出来上がり。

この泡立ったコーヒーを飲んだ時に初めて、コーヒーが美味しいと思った。

ドリップしたわけでも、高い豆を使っている訳でもない、単なるインスタントコーヒー。

教えてくれたマスター(親戚の旦那さん)曰く
「厨房用の即席アイスコーヒー」

以来一人暮らしの5年間、シェイカーを使ったインスタントコーヒーにハマり氷を牛乳で作ってカフェオレにしたり、ウィスキーを少し加えてみたり、生クリームを入れてアイスウィンナー味の見た目最悪な物を作ってみたり。
コーヒーの豆を変えるとか、ドリップするとかいう頭が無くて、何を入れてシェイクするかという方向に走ってた。

職人になってからは、一服の時間は近くの自販機かコンビニになるので必然的に缶コーヒー。ただシェイクコーヒーの影響か、真冬でもホットじゃなくアイスコーヒーの方を好んで飲んでいたら、周りの職人に「アホか?」と言われたが、なんかアイスの方が落ち着くんだよね。ホットが嫌いな訳じゃないんだが。

ドリップするコーヒーに目覚めたのは、セブンイレブンの「セブンカフェ」。
ドリップ式の機械で一杯ずつ抽出してくれて、しかも100円という驚きの価格。缶コーヒーよりも明らかにコーヒーらしい味と香り。
昔入り浸ってた喫茶店と同じ味(って言ったら怒られるかも知れんが、舌がアホなもんで。)が100円なら買うでしょ?という事で、近くの自販機より遠くのコンビニへわざわざ買いに行く様になった。そういう職人さん多いと思う。

そんなコンビニドリップ時代も2〜3年経った頃、缶コーヒーのBossが反撃に出た。「Boss Craftman カフェラテ」の発売だ。
缶コーヒーほど甘くなく、ドリップ程ではないがインスタントコーヒー程度のコーヒー感と普通の牛乳入れてんじゃないかという位ののミルク感。シェイクしたアイスウィンナーより明らかに美味しい。
しかも500mlペットボトルで150円!。

自分はちびちび飲む派なので、セブンカフェのレギュラーサイズでも一服の30分では飲み切れない。結果、次の休憩の初めに氷の溶けた茶色い水を飲むハメになっていたのが、ペットボトル仕様ならぬるくはなるが味の変わらない物を飲めて、尚且つ量も500mlなら充分に休憩2回分だ。セブンカフェ2杯200円よりも50円お得。
そう考えたコーヒー好き職人が多かったからかどうかは知らないが、Georgiaが対抗して出したのが現在1日に1500ml飲んでる「ジョージアのカフェラテ」だ。

そんな経緯を経て、現在に至る自分にお洒落な彼氏の影響でコーヒーミルがきた訳だが。。。。


宝の持ち腐れだ。。。


めんどくさいねん。。。


「まだ使ってないの?」って怒られない様にせねば。。。



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