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困っていませんか?生理痛

私の指導教授のご専門は、女性ホルモンと自律神経系らしく、修士論文の発表会でも、PMS(生理前症候群)の研究がありました。

私たち女性の生活と女性ホルモンは、切っても切り離せないものです。PMSでお悩みの方も多いと思いますが、一番多いお悩みは、生理痛ではないでしょうか?


わたしたち女性のカラダは、妊娠・出産という大切な役割を果たすため
非常にデリケートで神秘的です。毎月一回の生理も、子宮の内側を覆っている子宮内膜は、排卵がおこると、受精卵の着床に備えて厚くなりますが、妊娠不成立の場合は、不要となって、はがれ落ち、血液と共に体外に排出されます。

この生理のときに、経血を押し出すために、子宮が収縮して起こるのが、生理痛です。

 生理痛は、ひとそれぞれであるどころか、その月その月でも痛みが変わってきたりします。2004年の調査では、10~20代では、4割程度の方が生理痛が重いと感じており、また、生理痛がない人の割合が、50代ですら、2割にも満たないことが報告されています。裏を返せば、皆さん、何らかの生理痛を感じているのです。

生理痛でも、重度なもの、月経あるいはその直前から、強い下腹部痛や腰痛が始まり、月経期間中に日常生活を営むことが困難な状態であるものを、月経困難症と呼びます。

 月経困難症は、10~20代に多い機能性月経困難症と20代後半以降に多い器質性月経困難症に分かれます。

器質性月経困難症は、子宮内膜症や子宮筋腫などの原因疾患からきていることが多いです。子宮内膜症と子宮筋腫のセルフチェックを下に掲載しました。

子宮内膜症は放置すると、不妊、卵巣にある場合は癌化することがあります。子宮筋腫も肥満、貧血、月経痛の悪化、流産などを引き起こします。

つらい生理痛を繰り返す場合は、婦人科を受診しましょう。

機能性月経困難症の場合は、生活習慣を見直すことで改善できることがあります。

若い方の場合、冷えによる血行不良が原因であることが多いです。生理前や生理中に体が冷えていると、血液の流れが滞ります。生理として血液を排出するため、子宮をたくさん収縮させなければいけなくなります。その結果、生理痛やPMS(生理前症候群)などの不調を感じやすくなることがあります。

生理ではないときも、普段から冷えを意識して生活しましょう。腹巻やホッカイロなど冷え性グッズ。デスクワークの方はひざ掛けなどもお勧めです。

そして、ストレス。これも生理痛の悪化の原因のひとつです。ストレスによって自律神経が乱れると、体温が下がって血流も悪くなります。また、体がこわばって筋肉が固くなり、これも血行不良の原因となります。元気な血が体をめぐらないことで、体の内側の働きも低下し、腹痛や腰痛、吐き気といった生理痛の症状が酷くなります。

生理痛を少しでも和らげるためには、入浴や軽い運動で体を温めると良いでしょう。軽く汗ばむ程度の運動で十分です。ストレスの軽減にもつながります。カフェインは、血管を収縮させるので、飲みすぎに注意。ハーブティーは、からだをあたためる効果があるものが多くおススメです。

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