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三つ子の魂百まで~遺伝子のエピジェネテイクスな変化~

この春から、通信制の大学院で、心身健康科学を専攻しています。

先週のオンライン講義の中で、興味深かった内容が、「環境による遺伝子のエピジェネティクスな変化」のお話

エピジェネティクスって何のこと?

例えば、一卵性双生児は、遺伝情報が同じのはずですが、その身体的特徴や性格、嗜好などは、似てはいるものの、全く同じではありません。病気の発症の有無や症状の程度も差がみられます。しかもこの違いは、幼少期にはまったく差がなかったのが、成長するに伴い、差がみられるようになります。
このことは、古い細胞が死に、新しい細胞が生まれ、増殖する過程において、それぞれの細胞内に持つ遺伝子は引き継がれますが、成長に従い、細胞が、環境などによって、遺伝子の調整を行っており、変化した遺伝子がそのまま引き継がれることを示しています。これをエピジェネティクスと呼びます。
これは疾患などにもあてはまるようで、生活習慣などで、もともとはなかったガン遺伝子が発現したり、アレルギー系の遺伝子が発症したりすることもあるようで、これを治療に使えないかと現在、研究が進められているようです。

エピジェネティクスの観点からも、三つ子の魂は百まで

日本では、低体重児の出産が増えていますが、これは痩せていることを良しとする現代の風潮が、低栄養状態のままで出産する女性を増加させている弊害であるといえます。低栄養状態のまま、低体重のお子さんを出産した場合、出産後の赤ちゃんは、栄養たっぷりな生活を送ることで、遺伝子変化のスイッチが入ってしまいます。その結果、肥満や糖尿病などを起こしやすくなります。このことは、海外のデータですが、戦時中の低栄養の女性から産まれた赤ちゃん👶が、成長すると、生活習慣病の発症率が高かったという報告からも、わかっています。これも、エピジェネティクスな変化です。妊娠中の栄養状態、精神状態(特に妊娠初期)とっても重要です!!

また、ラット(ネズミ🐀)の実験ですが、生後一週間、母ラットが愛情深くお世話をした子ラットは、遺伝子に変化は見られなかったが、親に引き離された子ラットは、ストレスに耐える遺伝子が変化し、働きが鈍り、その後、行動障害や発達障害を引き起こすことがわかりました。現在、この仕組みを解明し、発達障害の治療に応用する研究が進められています。我が家の息子も含め、まわりの軽度の発達障害を持つお子さん、高齢出産&帝王切開がほとんどですが、このあたりも関係しているのでしょうか?

若い人たちにぜひ知って欲しい!!

現在、娘たちは成人、息子は中学生 仕事の関係で私、産休は合わせて半年くらいです。長女は、哺乳不良で2週間入院、次女は、仕事が一番多忙な時期で、生後3か月から入園。息子は、帝王切開で私が体調不良で2週間近く入院。こどもたちが育った保育園が、アットホームで愛情深く育てていただいたのが救いかなぁ???下ふたりは、妊娠中に、義父、実父が亡くなっており、仕事のストレスも半端なかった・・・・・

私に出来ることは、将来的に子供を持つであろう娘たちに伝え、今から、環境を整えるように促すことでしょうか?また、この記事を読んでいただいた方、ぜひ、この情報を適齢期の女性にお伝えいただければと思います!!

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