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呑み屋でわかる仕事ができない、「間」抜けな人

仕事ができない人間は居酒屋でわかる

「なんだよ、客が声をかけているんだぞ!! 早くしろよ!!」

串焼きの煙の匂いがただよう、カウンターの呑み屋

端の席からそんな声が聞こえた

店員は「すみません、ちょっとお待ちください」と言う

カウンターからお店の状況を俯瞰して見ることができる

それは端からの怒った人間の声がむなしいことであり、残念な人間であることをカウンターに座っていたみんなが知っていた。

金曜日の呑み屋さん

美味しいお店で決して綺麗なお店とはお世辞にも言い難い場所

しかし、味の美味しさは昔からの折り紙付

そんなわけで店内にはたくさんのお客さんで溢れていた。

当然、店員はてんてこ舞い

忙しい中、他のお客さんが注文をしているのに端に座るおじさんは自分の用を一方的に話した

店員はもちろん「お待ちください」の一言

店員は注文を受け終わり、次にオーダーを受けていた料理の提供と受け答え

それからしばらくして早くしろの怒号が聞こえた

間抜けも間抜け

間抜けとは「間」を読んで行動できず、愚鈍な人をいう。

一方的な自分の要望を伝える。

そして、大きい声を出せばどうにかなる、自分の思い通りになるという考え。

これが間抜けな人である。

この怒ったおじさんは間抜けなのである。

では、「間」抜けではない人間というと隣の紳士

袖までパリっと音がなりそうな白いシャツをきたこれまたおじさん

注文をするときに店員の落ちついた頃を見計らい話す、飲み物を注文し終えて、来たタイミングで食べ物のオーダー

ゆっくり飲んで食べてペースを作り、店内の店員が手を空いたのをみて声をかけてお会計

隣だったので少し目に入ってはいたが紳士のおじさんは常に警察のように店内の様子を見ていた

観察をして間を読んで行動をする

端の怒っていたおじさんとは違っていたのは人として在り方だった。

間を読むと「なんかタイミングいい人」なんだよなと言われる人になる

この呑み屋のエピソードは仕事でも言える

自分の手に持っている仕事を早く終わらせたいからと相手が集中している時に持っていき、当然そのときは軽く受け取るだけ。

相手も忙しいためドンドンと仕事は積み上がる、置いた仕事は埋もれて返信も遅い。

これが呑み屋さんでいうと端のおじさん

相手が手を止めた瞬間を見計らう

なんだったら、小休止のリズムを自分で作ってしまうのも手だ

例えば、珈琲を持っていき話しかけて、相手の手を一度珈琲というメリットで止める

そのときに自分の書類を渡すなど

間を読むのが仕事をよくするのである。

空気を読むと間を読むのは違うことなので注意が必要

あなたは呑み屋で端の怒ったおじさんかそれとも「なんか」タイミングがいい紳士なおじさんか

汚いけど美味しい呑み屋さんではこんな勉強もできるという与太話

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