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AI時代における人間の価値観のシフトと自己拡張についての考察

AI時代における人間の価値観のシフトと自己拡張についての考察

これからの時代は、物を探したり、答えを検索したりする時代から、AIを活用して新たな価値を生成する時代へとシフトしていくと考えられています。AIの発展により、人間の多くの労働がAIに代替されるようになり、人間はその恩恵を受けることができるのだと考えます。

このような時代の変化の中で、現代の人間はみな「百姓」のような存在になり、手仕事へと回帰していくのではないかと予測されています。ここで言う「手仕事」とは、AIを駆使して自分の欲しいものをオーダーメイドで作っていくことを意味します。これは、マニュファクチュア(工房制手工業)的な動きとも言えるでしょう。

メディアアーティストの落合陽一氏は、この点について常々言及しています。落合氏は、AIの発展により、人間の価値観や考え方が大きく変化していくと述べています。特に、「デジタルネイチャー」という概念を理解し、どこまで認識して考えるかが重要だと指摘しています。
『僕』の考えではAIという自己の大脳皮質の代替拡張性のあるものを使っての自己拡張が大事になってくるのではないかと考えています。

自己拡張とは、人間が自らの能力や可能性を広げていくことを意味します。AIの力を借りることで、人間は今まで不可能だったことを実現できるようになります。例えば、AIを活用して新しいアイデアを生み出したり、複雑な問題を解決したりすることができるでしょう。このように、AIは人間の創造性を拡張する役割を果たすのです。

「人間の創造性は、AIによって拡張される」

AIが人間の労働を代替することで、人間は創造的な活動により多くの時間を割くことができるようになります。また、AIとの協働により、人間の創造性はさらに高められるでしょう。
これは生産性というものだけではなく、創造に対する価値観、作品に対する価値観などが大きく変化していきそれに適応するようになっていくべきなのではないかと考えるのです。

ただし、自己拡張には責任も伴います。AIの力を借りることで、人間は今まで以上に大きな影響力を持つようになります。その影響力を適切に使うことが求められるのです。倫理的な判断力を養い、AIを人類の発展のために活用していく必要があります。
20世紀のSF映画のようにAIが人間を滅ぼそうとして戦争をするようなことを言われていますがそんなことはないと思います。
AIは自分より馬鹿な人間にそこまで興味を示さないのではないか?そんな風に考えてしまうのです。
滅ぼすにしても戦争のようなものは選択はしないでしょう
彼らは人間以上であり、人間以下でもあるからです。

また、自己拡張は個人の内面的な変化も促すでしょう。AIとの協働を通じて、人間は自分自身の可能性や限界について新たな気づきを得ることができます。自分の強みを活かしつつ、弱点を補うことで、より豊かな人生を送ることができるようになるのです。それは人間における教育の部分での助けが大きな変化をするためです。

日本人の文化的背景から見ると、この自己拡張の概念は馴染みにくいかもしれません。日本社会では伝統的に、個人よりも集団の調和を重んじる傾向があります。「出る杭は打たれる」という言葉に象徴されるように、個人が突出することは好まれない風潮があります。しかし、AIによってボトムアップしていき、知能、知識の最低ラインの上昇はこれらの文化背景さえも変えていく可能性もあるのです。
今までは海外の他の国を、といいましても主にアメリカですがキャッチアップしてきた過去をこれからはAIによって日本人の自分たちの脚で立つことができるかもしれないのです。

しかし、AIの発展により、この価値観にも変化が求められるでしょう。個人の創造性や独自性が重要視される時代においては、画一的な価値観にとらわれることなく、多様性を受け入れることが必要です。一人ひとりが自分の可能性を追求し、AIを活用して新たな価値を生み出していくことが期待されるのです。

ただし、日本人の文化的特性を完全に否定する必要はありません。むしろ、日本人が得意とする「空気を読む」能力や、周囲への配慮の姿勢は、AIとの協働においても活かすことができるでしょう。AIの力を借りつつ、人間ならではの感性や倫理観を発揮することで、より良い社会を築いていくことができるはずです。

教育の果たす役割も重要になってきます。AIの活用方法やその影響について正しく理解し、倫理的な判断力を養う教育が求められます。また、創造性を育むための教育も欠かせません。多様な価値観を受け入れ、柔軟な発想力を身につけることが、これからの時代を生き抜く上で重要なスキルとなるでしょう。

現段階においての学校の教育がどこまでこの「柔軟」に対応できるのかということが疑問ですが、子育てということも難しくなっていく時代だなと感じるところです。
なにせ、いままで通りというセオリーはツールが異なってくるため通じないのです。
教科書を見ながら、動画で学ぶから、AIで学ぶへ
これは子供だけの話しではなく、「いい」大人にも言えることであります。
むしろ、大人のほうがたいへんでありまして子供はAIのツールがあって当たり前の世界にいるため嫌がおうにも身についていくとは思うのですが、大人は自分から学んでいかなければなりません。
知識や価値観のアップデートとスピードが早くなかなか大変な時代ではあるのですが……

社会学的な観点からは、AIの発展により、社会構造にも大きな変化が生じると予測されています。AIが多くの労働を代替することで、雇用形態や働き方が大きく変わるでしょう。また、AIによる自動化が進むことで、所得格差の拡大が懸念されています。社会的な公正さを維持しつつ、AIの恩恵を広く行き渡らせる仕組みづくりが求められます。
もはや、労務というものがAIに置き換わったときに人が何をするのか。
これも考えていかなければなりません。
仕事が奪われるということはないのです、しかし、AIを使う人に圧倒的な生産性で仕事を奪われる可能性はあるのです。

これからの時代は、AIを活用して新たな価値を生み出していく時代だと言えるでしょう。人間は、AIの力を借りることで自己を拡張し、創造性を発揮していくことが求められます。ただし、その過程では倫理的な判断力や社会的な配慮も欠かせません。

日本人としては、伝統的な価値観にとらわれることなく、多様性を受け入れ、一人ひとりが自分の可能性を追求していくことが重要です。同時に、日本人ならではの感性や倫理観を活かしながら、AIとの協働を通じて、より良い社会を築いていくことが期待されるのです。

教育やシステムの在り方も見直しが必要でしょう。創造性を育み、倫理的な判断力を養う教育が求められます。また、AIの恩恵を広く行き渡らせ、社会的な公正さを維持する仕組みづくりも欠かせません。

AIの発展は、人間の在り方そのものを問い直す契機となるかもしれません。人間とは何か、どのように生きるべきかを改めて考える必要があるでしょう。AIとの適切な付き合い方を模索しつつ、人間らしさを大切にすること。それが、これからの時代を生きる私たちに求められている課題ではないでしょうか。


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