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「トイ・ストーリー3」が大人になった私たちに教えてくれるもの

金曜ロードショーで放送されていた「トイ・ストーリー3」を観た。(そしてそのまま寝てしまった)

初めてこの作品を見たのだが、映像の綺麗なこと!
テレビでついていたので流し見していたのが、いつの間にか画面に釘付けになって見てしまった。

本作品は2010年に公開とのことで、公開から10年が経っている。
2010年ということは・・当時の年齢を考えると遥か昔のことのように思える。
10年前とは思えないほど、今見ても色鮮やかでキャラクター達が生き生きしていて、さすがディズニー&ピクサー!という作品だ。

2010年、といえばラプンツェルの公開年と同じ。
どちらの作品も今でも根強い人気を誇っているのだからすごい。
(そして金曜ロードショーで直近どちらも放送されている)

調べてみると、この作品の評価は高い。

米TIMEは同作を「2010年全作品ランキング」で1位を与え、「史上最高のアニメ映画25選」にも加えている。米レビューサイトRotten Tomatoesの評価は98%フレッシュで、その年の「ゴールデン・トマト・アワード」1位にも選ばれた。あのクエンティン・タランティーノ監督も、2010年公開作のベスト映画ランキングで、『ソーシャル・ネットワーク』などを押さえて本作を1位として評価している。

大人も泣ける感動作」との呼び声も高く、実際にとても感動した。ていうか泣いた。

何がそんなに感動させるのか?と考えてみると、誰もが経験するであろう経験、子供から大人へと変わっていくイニシエーションが描かれているからだと思う。

大人になるということは変わることだ。
変化とは本来喜ばしいもので、人間は変わらずにはいられない。

そして同様に、変化とは何かを手放すことだ。
新しいものを得るのであれば、何かを手放していく必要がある。
小さい頃に遊んだおもちゃ、好きだった人、大切だった場所、なくなってしまうわけでも、大切じゃなくなったわけでもないが、いつの間にか少し距離が離れてしまったり。

でも、それは決して「捨てる」わけではない。
ちょっと陳腐な表現になってしまうのは否めないが、なくなってしまうわけではなくて心の中でひそやかに生き続けるんだろうなと思った。

ただ、人間とは忘れてしまう生き物。
大事にしていたものに四六時中想いを馳せることは難しい。

この作品は、昔大事にしていたおもちゃは勿論、そのおもちゃにまつわる思い出達も強烈に呼び起こす。
また、ややネタバレになってしまうかもしれないが、アンディが出発する日にアンディのお母さんが部屋をぐるりと見渡して「ずっと一緒にいれたらいいのに・・」と涙ぐむシーンはグッとくるものがあった。
脳裏に浮かんだのは、自分が大学で上京することになり実家をでた日の記憶だった。

自分がさらに歳を重ね、子どもができたとしてもまたさらに違う味わい方ができる映画なのだと思う。何十年経っても色あせない、まさに名作!

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「大切にしてね。僕の宝物なんだ。」

あとしれっとトトロ出てた。豪華すぎる。
最近ディズニー作品ばかり取り上げてますが、やっぱり名作揃いですね。





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