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お仕事小説!まどうのほし🪐࿐✩.*˚⑫

私気づいちゃったんです🪐💫:゚・⋆。✰🐱✰⋆。:゚💫🌏 事変

「心労が溜まってるのが、伝わりました。しっかりお休みに入られてください。代表にも休みの件、説明しております。手続きについて随時、ご案内致します。」
 
帰路の途中で、人事からのメッセージがきた。
だから何度も休みたいって打診しただろが。
やっと分かったか、ぼけ。

あの面談の後、速攻で家に帰った。
粛々と仕事を進めた。
連絡の中に休むために、仕事の整理もしろと言われたから。
言われなくてもしてるわ、ぼけ。
何度も悪態をつきまくった。

涙も鼻水も乾ききったけれど、きっと目は血走ってると思う。
一生許さねぇあいつ。

少なくても私は

「すみません、もう帰ります」

って1回は謝ったぞ。

あいつ1回も謝らなかったけど。
カタカタとひたむきにPCと向き合った。
このPCとも付き合いが長くなったなぁ。
しみじみ思った。
昔はPCに触ることも好きで、文字通り寝食を共にした。
このままじゃ、PCのことまで嫌いになってしまいそうなのが、怖い。

ふと本棚を見る。

あ、銀河鉄道の世界をPCで表現したいなと思った。
休みに入ったら、そうしよう。

実はギターも持っていてたまに音楽も奏でるし、絵も描いたりする。

自分なりの解釈の世界を。

宮沢賢治が文字と音で表したものに、現代の技術も取り入れて表現したい。

自分のために。

そしてその行動で救われるひとや、それを求めてる人に届いたらなと思った。
自分の好きだった、デザインの気持ちが蘇ってきたのを感じた。

1度死んでも、腐っても人は復活する。
輝きを失ったものにも、新たなキラめきが生まれるのだ。
1度楽しさを知っているからこその苦しみもあるけれど、知っているからこそ、またその感覚が欲しくて頑張れたりもする。

人の好きって、そう簡単には変わらないけれど、熱量って変わるんだ。
今日すごく好きでも、明日は少ししぼむかもしれないし、霞むかもしれない。

先のことが 拘束されすぎると窮屈になる時もあるけれど、見通しが立たなすぎると不安にもなる。
心地よい塩梅や、安心感の得方って人それぞれ違う。
こころのままに過ごしてみよう。
自分にとって心地良い人とだけ、今は繋がろう。

インターネットで、自分が好きなことを発信していたら、きっと見つけてくれる人がいる。

Instagramの広告で言ってそうなことを、自分で口に出していったので、くすりとした。

そういえば、Instagram更新してないな。
自分が描いて投稿したものを見返そう。

私の心の中には、銀河鉄道が広がっているんだ。
銀河の中で、好きを詰め込んだ電車が走っていて、私を突き動かしている。

動いていないと、電車じゃないわけじゃない。
止まってても、電車は電車だし、人を乗せてもいい。

仕事を休んでも、楽しんでいいんだ。
この休みを無駄にしない!とか思わなくていい。
無駄な時間だったなと、さえ思えることが何よりなんだから。
世の中無駄なことなんて無いっていうけど、無駄なもので溢れてると思っている。

でも無駄なことも受け入れれる、愛でる余裕を持っていたい。

1人で空想して、くすりと秋の夜長に思った。
呼吸するようにカーテンが膨らんでは、萎んだりを繰り返している。

秋風が優しく逞しく、私を包んでくれた。


おわり

ご都合が良ければ、あとがきも



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