アラカンは負けへんで

ヨーロッパ旅行に出た20歳の夏、わたしは身長160センチで体重46キロでした。人生で一番細かった時です。あれから40年、私の体重は30キロ増えていました。そんな私が61才を迎えたいま、人生最後のダイエットに取り組んでいます。

ヨーロッパには当時コンビニがなかったので（今もないかな？）、昼は12時～2時までお店はCLOSE、開いたと思ったら17時くらいには店じまいなので、そのタイミングがつかめずに、お菓子ひとつなく、夕方以降はいつも空腹でした。加えて毎日国境を越えて他の国へ移動するというハードな日々を送っていたので、最終目的地のパリに着いた頃はゲッソリしていたのを覚えています。

もともと太りやすい体質

写真フォルダーをチェックしてみたら、40年くらい前の写真が出てきました。就職したての怖いものなしな23才、仕事を終えて夜遊びすることが生き甲斐で、当然のことながら体型には気を付けていました。この青いスカートはレイビームスのサイズ36。……36ですよ！　今じゃZARAの42とか着ていますからね。このスカートは細身でスレンダーな女の子しか着ちゃいけない服でした。レイビームスなんて暗黙の了解に「デブは着るなよ」と書いてあるようなものです。フランス製の発色が美しいブルーのタイトスカート、お気に入りでした。抱えている本はポール・ウェラーが表紙のロッキングオンですね。この頃はまだ細くてイケてる私でした。うむ、頑張っていればこんなに細いんだな。わたし。

とはいえ、もともと太りやすい体質なのです。小中学生の頃はかろうじて標準体重をキープしていたものの、どちらかというとポッチャリ体型でした。当時流行っていたホットパンツを親にせがんで買ってもらうも、鏡に映った自分は太ももムッチリで全く可愛くないのです。テレビのアイドルはスラっとした脚が爽快なのに、私じゃダメか。ジーンズを履いた時も「あれ、違う」とがっかりでした。

細くはない。つまりかなり太りやすい体質です。高校生になると若い子特有のピッチピチ体型になり、体重もどんどん増えてムッチムチに（それでも58キロくらい。身長は160センチ）。60キロを目前に顔面蒼白になった私は初のダイエットを始めます。雑誌を見ながら学んだヨガ、筋トレ、夕食はレタスとハムだけとか、かなり適当なメニュー。

ヨガに超ハマったことと、10代だから代謝がよかったせいか、半年後には50キロに戻ることができました。担任の先生から「杉本さん、痩せましたね」と言われるぐらいだったので、かなりの大変身だったようです。

身体にお肉がついていないと、動くのが楽だし、おしゃれも断然楽しいものです。そういえば若い頃は、自分の首からうなじ、鎖骨、背中のラインがとても好きでした。ウェストのくびれ（そんなものがあったのだ！）もまんざらでもなかったです。だってそうよ、嫁入り前だもの。

私の体重履歴書

高校生で一度太り、初のダイエット→結婚までキープ。
出産後に少しづつ体重は増え続けていきました。
体重履歴はざっと次のような感じです。

　20代　最高46キロ
　30代　53～56キロあたりをうろうろ
　　　　男友だちから「痩せなよ」と言われ、余計なお世話とケンカ。
　　　　出産後、全然体重が戻らず、とうとう60キロ代に突入。
　40代　60キロ台を当たり前のように更新
　50代　体重計に乗ることが少なくなる
　60才　とうとう70キロ台に。最高75キロ(@_@)

大まかに体重履歴を書きましたが、出産以後は何度もダイエットを試み、やるぞ！と決めると目標体重まで減らすことはできます。が、すぐにリバウンドしちゃうのです。頑張れば減ると分かっているのでダイエットは好きでした。体重が減るのはゲームのように楽しく、目標体重になるまでガンガンやりまくります。でも目標までいってしまうと目的がなくなるのか、途端にリバウンドしてしまうのです。維持するということができませんでした。

リバウンドしてはダイエット、リバウンドしてはダイエット……を長期間に渡り繰り返していました。徐々に増えていくっていう最悪の悪循環ですよね。

なんですぐ太るの？

なぜ自分はすぐに太ってしまうのか。精神的な影響があるのかもしれないと薄々感じてはいました。感受性の豊かな人は外的ダメージを防ぐために脂肪で心を守っているのだと、最もそうな理屈にすがったりもしました。

それが2023年の春、太っていく理由が突然ハッキリとわかったのです。
今回はそのことをnoteに書いていこうと思います。
　・なぜ必要以上に太っていたのか
　・今回のダイエットは今までと何が違うのか
　・どのような減量を試み中なのか。
ご説明いたします！

私と同世代の方の参考になれば幸いです。ちなみにあと7キロ減の予定で、それでも標準体重には戻らないので、どんだけ肥えてんだよという感じではありますが、以後、長期間に渡り微調整をしていきます。戒めも込めてお見苦しい画像も載せています。ご容赦くださいませ。