【3分で読める】海外スポーツビジネス大学院 vol.2
はじめに:
スポーツビジネスという学問がまだ日本ではマイナーな今、それがどのようなものなのか気になる方も多いのではないでしょうか?
本記事では、そんな方に向けて、イギリスの大学院でスポーツビジネス&マネジメンコースを修了した僕が、簡潔にどういうことを学ぶのか、中心議論を紹介するといった内容となっています。
第二回目のテーマは、「グローバル・スポーツビジネスの評価/分析」についてです。
これからスポーツ界への就職を考えている学生の方や、海外留学を考えられている方に向けて書いておりますので、是非参考にしていただけると本望です!
それではよろしくお願いします!
内容:
スポーツ組織を評価する方法を学ぶにあたり、まずはズームアウト/インの思考スキルを学ぶところから Learning journey (学びの旅)が始まりました。
機体が離陸してしばらくすると、機長からズームアウト/インの概念について、アナウンスがありました。
一般的に、ズームアウトとは、より広範囲な視点や抽象度の高いレベルから何かを見ることで、大局を理解し、異なる部分がどのように結びつくかを理解することができることを意味します。一方、ズームインとは、詳細に焦点を当て、より粒子レベルでの詳細な分析を行うことを指します。時には、大局を見失うほど細かい点まで取り上げることもあります。
つまり、ズームアウトは森を見ることができるのに対し、ズームインとは個々の木や葉を調べることができます。文脈や目的によって、物事を見る方法は異なりますが、両方の方法は有用で必要です。
ここでのポイントは:
① 良いリーダーとは、いつズームアウト/インして物事を見れば良いのか理解しているということ。
② 人の思考は、ズームアウト/インどちらかに偏っているということ。
③ スポーツビジネスの文脈で言うと、多くの組織のリーダーは、ズームインの思考が強い場合が多いということ。
そのため、外部の機関(政府やFIFAなどの国際組織)などの第三者による一歩引いた視点からアドバイスや監査を受け入れることは、組織の透明性という観点でも大事になりますし、長期的な成長戦略を設定するのにも役立ちます。
しかし、これらの外部機関は、スポーツ組織が日々どのような問題に直面していて業務を遂行しているのか詳細を把握しているわけではないので、一歩引いた視点から長期的なプランを提案できたとしても、短期的なプラン設計やその実行能力に欠けている場合が多いです。
そんなこんなで離陸してしばらくして安全ベルトの着用サインが消えた後は、より自由な発想で、これらのズーム機能と経営学のフレームワーク(PESTLE分析*)を掛け合わせて、グローバルスポーツビジネスの環境要因を分析しました。
*PESTLE分析:
企業や組織が外部環境を分析するためのフレームワークの一つで、政治(Political), 経済(Economic), 社会(Social), 技術(Technological), 法律(Legal), 環境(Environmental)の6つの要素を組み合わせて分析を行う方法。
振り返り:
ズームアウト/インそれぞれの思考の特徴を理解することは、アカデミックな水準でレポートを書いたりプレゼンを作成したりする上で非常に役に立ったと思いますし、日常生活の中でも、何かに困った時には自分の思考がどちらかに偏っているリスクがないか、対局の可能性を考慮できるようになったという点で大いに為になりました。
ネットでもズームアウト/インに関する記事がいくつか見つかりますので、さらに詳しくニュアンスや効果を知りたい方は、是非調べてみてください!
今後もこのようにスポーツビジネスに関する記事を、私の実体験をもとに書いていこうと思いますので、アカウントをフォローして次回以降の記事も楽しみにしていただけますと幸いです。
最後まで読み進めていただきありがとうございました!
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