なぜ自分の話をしてるのに、他人の作る虚像に合わせなければならないのか

飲み会に付き物の最近の浮ついた話報告会。

先輩からの「最近らまるなんか無いの〜??」。
後輩からの「先輩最近面白い話ないんですか??」。

ちょうど悩んでいる最中なので
思っていることの一部をその場にいた数名に話してみました。

先日ようやく片思い中の好きな人に依存しすぎていたことに理解をして
気持ちに整理をつけようとしていること。

これまでその人に会うと気分が落ち着いて、
さよならするとすぐに苦しくなってしまっていたこと。

好きな人に合わせてタバコを吸い始め、
好きな人に合わせて携帯の機種変をしたこと。

そして依存に気づき、少し距離を置いて考え直していこうと思っていること。

もちろん誰にも僕がLGBTだとは伝えていないので、
その相手が男だとは知りませんし、伝えていません。

嘘はつきたくないので、
「その子」「好きな人」と表現します。

そんな言い方をするのも、
どこかで気づいてほしいからだと思います。
几帳面に言葉選びをして伝えているのだから。

でもそんなことは無理なんですよね。

彼らの中の普通が男性は女性に恋をするものであるかぎり、
僕の好きなKくんは「あけみちゃん」と勝手に仮の名をつけられてどんどん話が盛られていきます。

そうして、いつだかに少しだけ話した
「年上っていいですよね〜」
に引っ張られ、
僕の好きな年下のKくんは
タバコを嗜む年上のお姉さん
に変貌していました。

僕は何も嘘はついていません。

しかし彼らの普通に脚色された結果
僕の好きな人は別人へと変化し、
結果として僕がその虚像に対して恋をしている体で
場の話はどんどんと加速していきました。

自分の悩みを人に少しだけ報告することで
自分の気持ちの整理を行おうとしたのに、
最終的には自分が人に話を合わせて、自分が苦しくなっていました。

なぜなのか。
自分の話をしているのに。

多分今後も「あけみちゃん」の話を
何回もさせられることでしょう。

やっぱり理解をしてもらわないといけないのか。

今度、その話の輪に入っていた後輩の1人に
全てを話してみようと思っています。
教えたらいじってほしいんだ
と伝えましたが、
好きな人が男だと知ったらどんな反応をするんだろう。

理解のある後輩だと信じてはいますが
カミングアウトはいつでも不安との闘いですね。

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