田村尚土 /構造エンジニア/デジタルエンジニア/起業家

株式会社ラムダデジタルエンジニアリング代表取締役 株式会社ディックス取締役、構造設計部…

田村尚土 /構造エンジニア/デジタルエンジニア/起業家

株式会社ラムダデジタルエンジニアリング代表取締役 株式会社ディックス取締役、構造設計部部長 一級建築士、博士(工学)、プログラマー 一般建築物の構造設計や重要文化財の耐震改修、コンピュテーショナルデザインに関するプログラムの受託開発

最近の記事

建築技術2022年9月号

久しぶりにnoteを書きます。 建築技術2022年9月号「思考ツールを活用し造り込み構造デザイン」が出版されました。私も今回、記事を書かせていただきました。 詳しい内容は本誌をご覧いただければと思います。 4頁のボリュームといえど、正直、書く内容に迷いました。 腰原先生の特集号の趣旨の中で、設計から製造、施工に至るプロセスというところがありましたので、構造デザインとしての個別性ではなく、中大規模木造の設計、製造の関係性とスキームの普遍化に着目しています。 現場段階でプレカ

    • Rhinoceros7 2021年 年末セール

      2020年11月からRhinoceros7が正式にリリースとなり、12月から国内販売代理店でも販売されるようになりました。 弊社ラムダデジタルエンジニアリングでも2020年8月からRhinocerosの販売代理店としてAppliCraftさんのHPにも掲載され、ソフトウェア販売をスタートしております。 主に建築構造設計関係の方からの購入が多いのですが、2021年も年末に差し掛かっておりますので、数量限定で決算セールを行います。 Rhinoceros7の販売製品、販売価格

      • ラムダデジタルエンジニアリング求人

        2022年4月から株式会社ラムダデジタルエンジニアリングで共に働いてくれる方を募集しています。ラムダデジタルエンジニアリングは建設業においてデジタル技術を駆使したエンジニアリング会社です。また、ワークショップや教育などにも力を入れ、新しい技術に触れながら、人に楽しさと喜びを与え、人と人がコミュニケーションできるきっかけをつくっていきたいと考えています。エンジニアリングとコミュニケーションを重視し、仲間と共に成長できる会社にしたいと考えています。 詳細は以下をご確認下さい。メ

        • 2020年の振り返り

          はじめに2020年は年始から新型コロナウイルスのパンデミックから始まり、年末にはアメリカ大統領選挙で世界情勢から目が離せない状況が続き、特別な生活を余技なくされた一年となりました。また、新しい生活様式、働き方などこれまでのライフスタイル、コミュニケーションを根本から見直すきっかけとなり、コロナ禍の対応、業務、教育、イベントなどこの一年を振り返ってまとめておこうと思います。 コロナ禍の対応2020年1月から大きな実施プロジェクトに取り組み、打合せ対応を含め、東京拠点を構え、ス

          Rhinoceros7リリース

          2020年11月からRhinoceros7が正式にリリースとなり、12月から国内販売代理店でも販売されるようになりました。 弊社ラムダデジタルエンジニアリングでも8月からRhinocerosの販売代理店としてAppliCraftさんのHPにも掲載され、ソフトウェア販売をスタートしました。 Rhinoceros7の新機能いろんなウェブサイトの紹介やWIPの利用で新しい機能をご存じの方もいると思いますが、いくつかの新機能が追加されました。 1. サブディビジョンサーフェス(

          EEL Ver.1.0.7 リリース

          2020年7月7日より、Grasshopper専用構造設計支援プログラム EEL Ver.1.0.7が弊社HPからダウンロードして試用できるようになりました。ダウンロード後はインストールマニュアルもダウンロードファイルに含まれていますので参照してください。 以前のnoteでもEELの新機能(BIM連携)を使い、VRミートアップ三重に構造モデル出展について投稿しましたが、最新版EELではこれらの機能を使うことができます。これまではコンピュテーショナルデザインのみに閉じたもので

          VRミートアップ三重 番外編「#BIM01」に出展しました

          はじめにワイクウーデザイン桑山さんのお誘いでVRミートアップ三重 番外編「#BIM01」勝手にARCHICADを盛り上げよう2020に出展しました。展示モデルのプレゼン動画を作成しましたので、展示ではお見せできなかったムービもごらんください。以下、展示に向けたモデル作成についてまとめていきます。 プレゼン動画フルバージョン プレゼン動画ショートバージョン VRプラットフォーム「cluster」VRプラットフォーム「cluster」へARCHICADで作成したfbxデータ

          VRミートアップ三重 番外編「#BIM01」に出展しました

          EEL更新版 2020.1リリース

          EELの最新版を1月8日にリリースしました。 下記からダウンロードできます。 今回のバージョンアップは新しく6つのコンポーネントを追加しました。 ①SS7 コンバータ EEL_Sample6(SS7).ghはSS7コンバータの例題です。SS7コンバータは単独のコンポーネントで格子グリッド(不定形でもよい)、柱、梁、ブレースの線分データを入力してSS7用のモデリングデータを作成します。(ユニオンシステムさんには許可を得て、開発しております) SS7起動時に新規作成、

          2019年を振り返る①EEL編

          2019年も終わり、2020年が始まりますが、ざっと振り返って新しい年を迎えていこうと思います。 ①EELリリース 2018年から開発してきたGrasshopper専用構造解析コンバーターEELをリリースしました。Grasshopperから市販構造計算ソフトにデータを変換できるということで反響があって、いろんなユーザーさんに支えられながら開発を進めることができました。ありがとうございます。今年も皆さんに使ってもらえるように引き続き実装を進めていきます。今年はWeb版EEL

          コロキウム構造形態の解析と創生2019 コンテスト参加レポート

          10月31日にコロキウム構造形態の解析と創生2019(日本建築学会主催)に参加し、形態コンテストのプレゼンテーションと公開審査に挑み、出展作品が最優秀賞を受賞しました。コロキウムは10年以上前から続いている形態創生系のコンテストと論文発表で、建築構造の最適化系研究者にとって年に一度の国内メインイベントです。 今年のテーマはバイオミミクリーで、このテーマをヒントに様々な形態解析を使って新しい構造デザインを考えるというもの。コンピュテーショナルデザインに興味を持つ学生を集め、4

          コロキウム構造形態の解析と創生2019 コンテスト参加レポート

          【8月1日東京】 EELセミナー開催報告

          2019年8月1日(木)にEELセミナーをDiGITAL ARTISANにて開催させて頂きました。合計14名の方にご参加頂き、EELの概要や実際に最新版を操作してもらいました。 EELの次回更新版(10月ごろダウンロード開始)ではコンバータ機能のみではなくフレーム構造解析機能を実装してリリース予定ですが、今回の参加者さんにはいち早くご利用して頂きました。オープンソースを用いたソルバーも現在準備し、いろんな展開を今後考えています。 EELセミナー後、参加者の皆さまと意見

          【9月5日東京開催】構造系コンピュテーションスクール Grasshopper Beginner編

          好評につき、9月5日(木)東京にて構造系コンピュテーションスクールGrasshopperBeginner編を開催致します。 今回で6回目の開催となりますが、是非ご参加ください。 ■トレーニング対象者 構造設計者 Grasshopper初級者 ■トレーニング目的 Rhinoceros+Grasshopperを用いたコンピュテーショナルデザインに対応できる構造設計者を育成します ・日時   2019年9月5日(木) 10:00~17:00 ・会場   株式会社アプリクラ

          【9月5日東京開催】構造系コンピュテーションスクール Grasshopper Beginner編

          【7月18日大阪】構造系コンピュテーションスクール Grasshopper Beginner編

          構造系コンピュテーションスクールを開催致します。 今回で5回目の開催で、初めての大阪開催となりますが、是非ご参加ください。 ■トレーニング対象者 構造設計者 Grasshopper初級者 ■トレーニング目的 Rhinoceros+Grasshopperを用いたコンピュテーショナルデザインに対応できる構造設計者を育成します ・日時   2019年7月18日(木) 10:00~17:00 ・会場   株式会社システムクリエイト 研修センター       〒577-0022

          【7月18日大阪】構造系コンピュテーションスクール Grasshopper Beginner編

          【6月13日開催】構造系コンピュテーションスクールGrasshopper Beginner編

          好評につき、構造系コンピュテーションスクールを開催致します。 今回で4回目の開催となりますが、是非ご参加ください。 ■トレーニング対象者 構造設計者 Grasshopper初級者 ■トレーニング目的 Rhinoceros+Grasshopperを用いたコンピュテーショナルデザインに対応できる構造設計者を育成します ・日時   2019年6月13日(木) 10:00~17:00 ・会場   株式会社アプリクラフトトレーニングルーム       〒151-0053 東京都渋

          【6月13日開催】構造系コンピュテーションスクールGrasshopper Beginner編

          EEL2019.4更新版

          Grasshopper専用構造解析コンバーターEELを公開させてもらって3か月たちますが、国内だけでも100人以上の方に利用してもらい、構造設計のボトルネックである構造解析モデルの作成が少しでも解消されつつあるのではないかと思います。私もいろんなユーザーさんを訪問し、1日かかったモデル化が10分で終わったとか、これを使えば短期間の設計の作業ラインにのるなど、喜びの声を頂きつつ、開発のヒントもいただき、これからもさらに進化させていきたいと思っております。 さて、Grassho

          EEL展望

          GH用構造解析コンバーターEELを試用してもらい、いくつか改善要望があがっている項目をメモとして残しておきます。EELは構造解析プログラムのアウトプットだけでなく木造プレカット、UnityなどのVRへ拡張考え、コンピュテーショナルデザインを使った建築構造のプラットフォームになればよいなと考えています。 1. 一貫構造計算への出力 一貫計算でモデルつくればいいじゃないと思いますが、意外とほしいという要望があります。パラメトリックにつくって、何かデータベースをつくりたいという感