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私は日本人じゃない

こんにちは、Mikiです!自己紹介はこちらから!

 私が何者なのかは以前、ひとまずの結論を出したのですが(詳しくはこちら)、日本パスポートを持ち日本語を使って日本で生活しているのもあって「日本人」と括られることも多いです。
でも私は自分のことを「日本人じゃない」と思っています。
なぜそう思うのか、改めて考えてみました。


私の思う"日本人"像

 私が私に求める日本人の特徴は主に4つあります。
日本人というと、それこそ私の父のように

①両親の国籍: どちらも日本人
②出身地: 日本
③育った場所: 日本
④母語: 日本語

の4つが揃っているイメージがあります。
※もちろん、帰化など様々な場合があるので一概には言えませんし、あくまでも『私が私自身に求める日本人像』であること、誤解無きよう…

かくいう私は

①両親の国籍: 日本人の父と台湾人の母
②出身地: シンガポールの病院生まれ
③育った場所: 台湾ちょっと経由の日本育ち

④母語: 日本語

なので、④以外は私のイメージする『日本人』とは違います。
細かいことを言えば④母語は日本語+若干の中文なので④も厳密には当てはまりません。
自分のイメージがこんななので、自ら日本人だと名乗るのはとても抵抗があるのです。

”日本人”の父と比較すると実は全部違う。

自ら"日本人"と名乗る場面

 そんな私も実は自ら日本人だと名乗る場面があります。それは語学や文化の交流会の時です。

海外の人と交流する時

 言語学習が好きなので学生時代から様々な交流会に何度か参加してきました。
留学生と日本人学生が対象なら私は日本人学生にあたります。帰国子女でもないし、留学生でもなく、日本の高校を卒業して日本の大学に"日本人"(=一般)枠で入学したからです。
 他にも例えば、日韓交流会なら日本人枠(そりゃそう)、ちなみに日台交流会でも日本人枠です。
言語の面でも文化の面でも日本に関する知識のほうが圧倒的に多いからです。

 こうした交流会では、"お互いの"、"知らない"言語や文化について知ることが目的です。とてもじゃないですが台湾人として参加することはできません。無知すぎて申し訳なくなります。だから"日本人"として参加するけど、自分は日本人だと言うのがむずがゆくて、なんだか居心地悪いのもあり、早い段階で母が台湾人であることを明かすことが多いです。

日本人ではないけれど

 実際に日本で生活していて、「自分は日本人だなあ」と感じる場面はあまり多くありません。それだけ日本の生活に慣れているだけだからかもしれません。
ただ、私が何人であるかを「気にしない」のと「無視する」のとでは雲泥の差があります。

「真面目!やっぱり日本人だね!」とか、「日本人の皆さんは〜と考えると思いますが〜」とか、

"ここには日本人しかいない。"

そう扱われることでむずがゆい思いをする人がいます。

色々な人がいる。

言葉にするとありきたりになってしまいますが、様々なルーツを持つ人がいる、そう頭の片隅に思っておくだけでも、気持ちよく過ごせる社会になっていけるのではないでしょうか。

なんて。そういう自分も気をつけなきゃなと思う今日この頃です。

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