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回想”コロナ禍でのイタリア生活”その2 ~2021年~

前編の続きで、2021年のイタリア生活の回想録です。
飲食店の営業制限の影響でテイクアウトを楽しみ、国外よりも国内の各地を毎週末訪ね、イタリアにより溶け込んだ1年となりました。

2021年1月9日
イタリアに戻りました。
年始からワクチン接種が始まり、PCR検査は無料化され予約も要りません。検査場があちこちに増え、自宅の近くにもできました。

こちらはヴェローナで見かけたPCR検査場

毎日何十万回も検査をしていて、多い時は70万回ほど、体調に変化がなくても受けられます。
暫くは昼間のお出かけが中心、特に1月ですからサルディ(セール)!そしてディナーのテイクアウトがマイブームとなりました。
盛り付けがいまいちだったり、過程だったりしますが、その日の制限情報も併せて写真を載せていきます。

1月25日 テイクアウト以外営業禁止中
スイーツのおまけが付いていました

2月3日
ルールが少し緩くなりました
早速、県内最大・バドエレのアンティークマーケット再開、店舗数は少なめですが、徐々に町は活気を取り戻しました。

2月6日 ヴェネツィア 
カーニバル期間の雰囲気は楽しめました
2月15日 ヴェローナのアンティークマーケット
多くの店舗、多くの人

2月16日
ワールドカップ2021開催地へ!
2026年冬のオリンピック開催地の1つコルティナ・ダンペッツォ
同じ州の隣県ですので、ほぼ地元という感じです。
残念ながら無観客試合で、 街の中心地にある大きなモニターで少しばかり観戦し、雪を踏みしめ散策を楽しみました。

背景は開始直前のゲレンデ

2021年2月21日
トレヴィーゾのカーニバル最終日、といっても今年は中止でしたが、町の中心地で子供たちが着飾り、紙吹雪を巻いて楽しみました。

2月21日 子供用ミニイベント終了後の様子
2月28日 アンティークマーケット@Treviso
2月28日 クラシックカーのイベント@Piazzola sul Brenta
3月6日 夫のお誕生日イブのプランツォ(ランチ)
お気に入りの個性的なリストランテ
3月7日 大賑わい!アンティークマーケット@Badoere
3月15日 ディナーをテイクアウト
写真右上の生の貝・陸のトリュフ ”タルトゥーフィー” 
お店からのプレゼント!
3月20日 ニュース映像
ヴェネツィア・サンタ・ルチア駅前で行われた
子供たちのデモ
学校再開を要求してます
マンションの貼り紙:
レッドゾーンのため3月23日の会議は中止
3月26日 テイクアウトしたアペリチェーナ
アペリティーボから発生した言葉で、チェーナ(夕食)を兼ねる

2021年4月4日 パスクア(復活祭)
イタリアではとても重要な休日で、町を歩けば"Buona Pasqua!(良いパスクアを)"があちこちから聞こえてきます。
ですが、クリスマス同様、先月後半からレッドゾーンにつき、テイクアウトのみの営業です。
温かいお料理は、パッケージのままレンジでチンでき、目安時間やシェフのこだわりポイントも説明してくださいます。

4月4日 テイクアウトしたパスクアのディナー
4月4日 パスクアディナーのうちの2皿
4月26日 テイクアウトのディナー
バルドッビアーデネ(世界遺産)のプロセッコはオーナーからのプレゼント
4月30日 マイバースデー
制限が緩み22時まで営業可能
イタリアでは22時から夕食をとる人も少なくないですが…

テイクアウトは、事前に予約の電話を入れたり、直接注文に行きます。
英語を話すスタッフが減ったため、いつもイタリア語で注文します。たどたどしいイタリア語がかえって功を奏し、名乗らずともスタッフは分かってくれます😀

5月9日
電車でヴェネツィアへ。
指定席でもなにのに、切符購入の際にも、乗車の際にも、乗車率が管理されており、意外な展開に驚きました。
ルールを尊重しながら、お出かけ三昧、心の健康も大切です。

6月4日
1回目のワクチンを打ちました。私の年代は、5月中にほぼ終わっていたようです。
基本的にWebサイトで予約し、連絡事項は全て、EメールやSMSで届きました。
日本ではマイナンバーがやっと運用開始されていますが、イタリアでは国民が番号管理されるのは当たり前で、非常時には大変役立ちます。
私は夫と二人で、車で10分ほどの大規模ワクチンセンターへ行きました。
イタリア人の友人が一緒に打ちに行こうと誘ってくれたり、夫の同僚が前もって書類を英訳してくれたり、何とかなるものです。
既にシステマティックになっており、イタリア語が分からなかったとしても何とかなります。医師との面談時に書類を提出し、ワクチンのメーカーが決まります。多くの人はファイザーでした。

「私はワクチンに関する説明を読みました」という誓約書
日本の健康チェックシートと同様のもの
大規模ワクチンセンター

6月26-28日
サンマリノ共和国を中心に、ヴェルッキオ、ブリシゲッラ、サンレーオを訪ねました。
6月28日から屋外でのマスク義務廃止、フライングで着用する人は少なかったです。

国内旅行では持って行かないパスポート をわざわざ持参し、入国ビザを押して頂きました。ちなみに5€、値上げなし。
スタッフから「ここ1年日本人に発行していなかったなぁ」と言われ、”私が1番乗り!”少なくともこのスタッフにとっては。

夜、お部屋に戻ってからは、サッカー欧州選手権 イタリアvsオーストリア戦で大盛り上がり。
どの部屋も窓を開けているようで、声援が丸聞こえ🤣ソーシャルディスタンスをとりながら、楽しい観戦でした🙌

快晴のサンマリノ共和国

7月10日
2回目のワクチン打ちました。
30分以上前に到着し、すぐに消毒→検温→番号札をもらい、
20分後には接種終了!
問診の医師から”日本は美しい国ですね”と、受付の若い女性は”髪が美しい”と、皆さん褒め上手で場が和みました。
ワクチンの副反応については、毎回書類に書いてあるうえ、テレビなどでも説明しているためか、副反応が出ても、日本人のように話題にはなりません。聞けば腕が上がらない等、症状を話してくれますが。

7月11日
サッカー欧州選手権でイタリア優勝が優勝しました! EURO2020(エウロ・ヴェンティヴェンティと発音)というからには、東京オリンピック同様、1年延期したんでしょうね。
セリエAのチームがない我が町は、日頃はサッカーの話題にはなりませんが、さすがにこの時は友人からもメッセージが届きましたし、マンションの階下の住民は、窓から国旗を振っていました。

テレビ映像

7月26日
グリーンパス(2回ワクチンを接種した証明書)、無事取得できました。
これで来月からの新ルール施行後、屋内でも飲食できます。
夫は2回目接種後直ぐに、グリーンパスへのコードを含んだメッセージが届きましたが、電子IDの取得に失敗。私は逆にメッセージが届かず、電子IDは取得。
最終的に、夫が相談した人事の方が、親しい薬局に依頼し、発行して頂き、
その後、io(私を意味するイタリア語)というアプリを入れ、電子版も使えるようになりました。

紙版のグリーンパスの表紙
スマホで電子IDを取得作業中
8月1日のニュース映像:東京オリンピック
まさかの陸上で二人のイタリア人が金メダル
オリンピック反対派の映像も流れてしまい、
本当に多くの日本人が反対してるの?と友人から聞かれ
返答に困りました
8月上旬 バカンス
初めてのポルトヴェーネレと2度目のチンクエテッレ
マスク無しで快適!夏を満喫!

8月14-25日
用事があって、またまた帰国今はなきアリタリア航空で、アメニティーグッズはDIESEL

イタリアチームと同じ便
座席も私の後ろ
機内では機長から応援アナウンス

前日にPCR検査を受けました。基本的に国民健康保険加入しているので無料ですが、日本に入国するためには、厚労省指定の陰性証明書に医師が記入しなければならず、これが高くつきます。
羽田到着後、大量の書類を提出し、唾液検査も受けました。
さらに2つのアプリMySOSCOCOAを入れなれけばならず、常に位置情報を把握され、毎日何回も連絡が届き、背景付きの顔写真を30秒、、、
ちなみに、ヴェネツィア空港のカウンターでもMySOSが入っているかどうかのチェックがありました。プライベートの侵害甚だしい日本の対策を理解できるはずもなく、ちょっと恥ずかしい思いをしました。
イタリアでは、コロナ禍でもコロナに感染した難民を受け入れてますから、日本人は日本人を差別すると驚かれているかもしれません。

自宅待機期間中にイタリアにとんぼ返り、実家以外、本当にどこにも行っていない💦

ニュース映像@日本の自宅
女性旗手は地元の女性、
イタリアパラスポーツのアイコン

Certificazione Verde(グリーンパス)を所持して日本からイタリアに戻る場合、日本での陰性証明不要、イタリア到着時の自主隔離も免除です。

9月3日
ヴェローナのアレーナでオペラ”トゥーランドット”楽しみました。
ここでは、N95の立体型マスクが必須で、プリーツ型や平型では入場できません。グリーンパス身分証明書も必要でした。厳しくてビックリ!

ソーシャルディスタンスを取り、大勢のスタッフが監視

10月2日
ペンプを使った手織りのイベントに参加しました。

扉は開いたままですが、皆さんマスク!

10月9-10日
参加者はほぼイタリア人だと思いますが😆ティラミスワールドカップ開催
トレヴィーゾはティラミス発祥の地といわれています。

昨年はコロナ禍で中止でした

10月15-17日
クロアチア・スロヴェニア旅行

美しい景色のなかドライブ
クロアチア・プリトヴィッツェ湖群国立公園
スロヴェニア

11月4日
帰国のため、PCR検査をうけました。検査結果が文書で届き、ハッキリ伊語で陰性と書いてあります。ですが、これでは陰性証明にならないという摩訶不思議な国・日本。
ルールは守らざるを得ないため、今回も医師に厚労省指定の陰性証明書に記入して頂きました。

11月5日
諸般の事情により、コロナ禍 でなんと4回目の帰国。早くも年末の挨拶をしました。友人がクリスマスシーズンには欠かせないパネットーネを持たせてくれたので、手荷物で機内へ😀

ヴェネツィア空港
写真はアリタリアですが、今回はルフトハンザ航空

11月16日
今回は帰国後10日目にもPCR検査を受け、陰性でしたので、この日で待機終了です。最近加えられた新ルールです。
それにしても日本の検査料は高い!自腹なら絶対受けません。あと4日、自宅でじっとしています(笑)。


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