Events|Chromatic Composition / うつわとリネン 〈MAKOTO SAITO EXHIBITION〉
陶土の柔らかさと磁土の強さを併せ持つ、半磁器土を用いて作られる齋藤 一さんの器。手に取ってみると、薄手で軽やか。ベースの成形を主に轆轤(ろくろ)で行うことで生まれる曖昧なフォルムが特徴的。シャープさの中に、土と人の手の温もりが静かに漂います。
成形した半磁器土に、顔料を混ぜた泥状の磁器土を重ねて素地の色を消し、融点の異なるガラス質の釉薬を刷毛で重ねていくという独自の彩色方法。それにより、色同士の単純な重なりだけではない、繊細かつ複雑な色のグラデーションが表現されています。
抽象的で独特な存在感を放つ器たち。齋藤 一さんの作品展示は、3月31日(金)まで開催しています。この機会にぜひ実際に手に取り、その魅力を体感してみてくださいね。