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探究学習をテーマに小学生向けに活動している話:まちのがっこう+

非認知能力を伸ばそう!という名目のもと活動しているのですが、この良さが伝わっているかわからないのでここでもちょっと活動を紹介しようと思います。

そもそも非認知能力って何?

それについてはここの記事で紹介してます。とはいえこれはリアル目線での記事なので小学生教育だけ知りたい人からするとちょっと重い内容に感じるかもしれません。

すごく簡単にいうと生きる力=非認知能力のイメージです。

じゃあ生きる力って?なに?っていうとリンク先の記事を参照してもらえると嬉しいです。

かなり細分化すればするほどたくさんあります。


探究学習って?

探究学習では「疑問を持つ」「考える」「グループの納得解」を見つける
ということをテーマに活動しています。

グループ活動については探求って一人で黙々とするものではないの?という印象も持たれているかもしれません。

このあたりは意見が分かれるかもしれませんが、私としては中立です。

黙々した先にグループで結論を出すということは活動の中でもよく進めています。

なのでオンライン学習の探究もあるけれど、おそらく引っ込み思案だとあまり旨みはないかも?という印象はあります。

まちのがっこう+」では対面で活動しているので場の雰囲気で参加したり、参加しなかったり・・・という子も中にはいます。ただ、お互い素直に言い合えるし、喧嘩したりもするし、この少人数がそれを可能にしているのかなと。

一つの枠やテーマの中で深掘りして考えていく過程が今後重要となるでしょうから、全国でポツポツと探究学習塾は増えてきています。

まちのがっこう+ではどんなことをやっている?

公式サイトがこちらですが、実は高学年と低学年で脳の構造も発達の段階も異なるので内容を分けています。


低学年の内容

低学年に関しては心技体で、他者に関心を持ったり、自分で発見することや身体を使って考えるなどフィールドワークも多く取り入れています。もちろん目先のことに集中して探究までいく子は少ない場合もあります。

個性がガンガン出る時期なので長所を伸ばす時期でもあります。

そして低学年はアンテナを伸ばす、という意味でテーマはまちづくりとしています。

地域に関心を持ってアンテナを張って・・・自ら気づいたことを探究していける素地を作っていきます。もちろん一人では苦手なことも多いので他の人と適材適所で協力することが多いです。

高学年の内容

高学年については脳の構造がそれまでとは大きく異なる時期なので、内容も多少難しめになります。これまでの低学年では主に非認知能力をテーマに活動していますが、加えて認知能力の部分も必要となってきます。

テーマとしては起業がありますが、数値の活用が重要になってきますね。

マーケティング的な思考力も伸ばします。加えて低学年のようにフィールドワークもします。

2年前には牛丼屋を1日限定で出して利益計算までしてみました。
結果としては赤字だったのですが、そこに至るまでのプロセスで需要と供給を学んだようです。

そして赤字を出さないためには?・・・とその子たちの課題も残りましたが、タイムリミットで6年生でしたので卒業となりました。心残りなところは次の子達に引き継ぎましょう。

基本的には飲食関連で起業をしていきます。また起業や経営に関する内容だけではなく、社会問題もテーマに取り扱っていきます。

小麦価格の高騰など材料によっては起業以外のテーマ性を持っているのでこうしたものを題材に今後は取り入れていきます。

どこでやっているの?

愛媛県松山市で活動しています。

詳細は公式サイトからお願いします。

これに来たいがために児童クラブが終わってから来る子もいます。というか途中で抜けてくる様子です。

本当に効果あるの?

どのくらいの長期的な目標を掲げているかにもよりますが、ある、といえます。

教育畑では将来の成果に対して断言しにくい様子もありますが、費用をもらっている以上真摯にお答えしないといけないと思うところです。

長期スパン

長期的なスパンであると、経営や起業の知識は身に付きます。また低学年から「疑問を持つ」「考える力を持つ」という活動を体験しているだけで今後の活動がさらに奥行きが増したものになります。

例えば・・・私は家庭教師と長期休みの子供の預かり事業で担任をしたこともあるのですが、ちょっと子供達の間で蔓延している考え方として「報われない努力は不毛だからやらない」「挑戦したくない」「相手の顔色を伺いすぎて何もできない」ということが多くありました。

できれば低学年のうちにさまざまなことに感覚のままに動いてみて、失敗を経験して、人ともぶつかって、和解して・・・たくさんの経験ができればこんなことにならなかったのでは?と思うことが多いです。

小学校高学年で特にこのような考え方が蔓延している様子なので、本当の意味での奥行きのある体験活動ができなかったのではないか?と不安視しています。

特に小学校のうちに他者とぶつかって、どうするか?というプロセスはとても重要だと考えています。

今はスマホやタブレットからネットを通して情報過多になる時代です。結果だけかいつまんでわかったフリをするのは誰にでもできます。ただこれが子供にも蔓延しているから体験活動をしないままに終わっていることが多くあります。

なので嫌な言い方をすると頭でっかちのまま高学年になるとしましょう。

学力は高くなるけれど、情動の部分でとても脆い子が増えます。

周りの起業している人や成功している人を知っていますが、結局考え続け・忍耐力のある人が最終的には自分の道を切り開いて幸せに過ごしているように思います。

なので学力以上にこの素地となる情動、非認知能力の部分は重要になるのです。

短期スパン

短期スパンでみるとですね、特に高学年の起業の内容になりますが、数値を扱うことが増えます。

私は数学の家庭教師を小中としているのでわかるのですが、必ずと言っていいほど成績が落ちるタイミングがあります。それは中2の秋、中1の夏頃です。

多少時期は前後しますが、習う内容に原因があります。

どちらも文字式を使った文章問題が多く出てきます。

さらにその内容は価格の問題、濃度の問題、割合の問題が「こういうこと想像できるよね?」という程で出てきます。
学校の先生は内容まで深掘りしません。

例えば・・・

  • 利益は売り上げから原価引いたら出るのは知ってるよね?

  • 値下げを割引率から出すのなんてすぐわかるでしょ?

  • %から分数に直すのなんて小学校でやったからできてるよね?

こんな感じで連立方程式・文字式の計算はできるけど文章問題ができずにかなり点数を下げて帰ってくる子も少なくないのです。

さらに今時は電子決済でことが済むので、お金を使っている感覚もない子供が増えてきています。こうした商売人的思考や知識は目先の学校の成績でも必要になりますし、将来的にも重要な知恵となってきています。

またさらに追い討ちをかけると・・・
昨今ではデータ分析の問題が中学や高校入試でも多く出題されるようになりました。そしてできない子は全くできない分野です。

なぜできないか?

考える力・数値から結論を出す練習ができてないからです。

もっと根源を見ると・・・そもそも「疑問を持たない」という素地の不形成が問題として見え隠れしています。

そうしたことも考えると非常に奥が深いものですね。探究学習は。

もし興味が湧いたら・・・

すごく煽るような文章になってしまって申し訳ないのですが・・・
まずは無料体験をしにきてもらえると幸いです。

やっぱり合う合わないはあるので。

ただ、なんでも手に入ってしまう情報過多な時代で、本当の中身のある体験ができる場所であり、子供たちが安心できる居場所になっていると嬉しいと思っています。

実際学校ではないのでみんなのびのびとやっています。かなり素直です。なかなか殻を破れなかった子も柔和な顔つきになってきました。

まちのがっこう+」でお待ちしています。

ラプラスの平岡はここで事務員をしているという紹介でした。
(ちなみにサムネのもぐらは私が作ったマスコット:「ホタさん」です。探究=>掘り下げるという意味で作りました。)

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