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オープンマイクの癒し

コロナ禍が始まって以来の在宅勤務の日々はまだ続いている。
5月からMIDNIGHT POETSというweb上のオールナイトオープンマイクに毎週のように参加しており、日曜の明け方弾き語りや朗読をする日々が続いている。

このMIDNIGHT POETS、大変な盛り上がりを見せており、夜中に始まって翌日の昼まで行われることもしばしばあるほどだ。
確実にポエトリーの歴史に残る現場に立ち会っているという感覚があり、ふと現実味のなさに驚く瞬間もある。

主催の胎動LABELが来月11/21(土)にリアル現場でのイベントをやることになった。もちろんオープンマイクも開催されることになっており、申し込みを済ませたところだ。
主催ikomaさんとは一昨年のNEWTOWNでのオープンマイクからの付き合いだ。コロナでNEWTOWNが行われない今年も現場でマイクが握れるのはとても嬉しい。

大ホールでパフォーマンスをすることになるけれど、弾き語りをやるとしたらギターを持っての初舞台となる。しかし大したプレッシャーを感じないのはikomaさんやいつもスタッフをやってくださっている平川綾真智さんの人柄のおかげだろう。

詩人の世界にもいろいろな界隈があるようだけれど、私の接しているポエトリーの世界では、全ての表現は平等だ。不思議なインクルーシブな空間で、慣れてしまえば慣れてしまうものだけれど、奇跡みたいなところがある。

ikomaさんや平川さんに尊重されていると忘れてしまうけれど、かつて表現の現場で権威的な人たちに「アートがわからない人間」のレッテルを貼られ、稽古場でいじめを受けたことがあった。
職場での悪質なパワハラやセクハラの後に生きがいを求めた先での出来事で、これが最後の引き金で気が狂って病気になってしまったのだけれど、それほど思い詰める程度には私にとって表現活動をすることは大切なことだった。

毎日、ギターを弾く。私の技術が至らなくてもマーチンは美しい音を奏でる。
長い暗闇を抜けていい年で始めたことにキャリアはまだないけれど、そんなことより大きな喜びがある。

オープンマイクに癒されながら、パフォーマンスでお返しをする。
たとえその先の道へ進んでも、この奇跡みたいな日々は、私の人生の大きな転換点としてずっと残っていくだろう。

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