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読書・鑑賞記録4。(5冊とお菓子)

以前に感想を書いた書籍や映画を中心にまとめています。
あまり長くならないように、定期的にまとめようと思います。




「ジェリー・フィッシュ」 雛倉さりえ



女子高生同士の恋を描いた作品を中心に、そこから派生するようにいくつかの物語が収録されています。

学生時代特有の圧迫感をうまく表現されている。
刺激のあるストーリーだけではなく、それぞれの悩みと葛藤に思い出を重ねながら読んだ。全体的に読みやすく、分かりやすいです。
描写も好きだったので、ほかの作品も読んでみようと思った作品でした。

わたしはすべての物語の主人公に寄り添えるわけではないが、なんとなく分かるなという雰囲気。「夜の国」というストーリーが一番好きでした。やはり男性のほうに感情移入し易かったのだと思います。



「世界の美しい夜空」 ババク・タフレシ



この本は、夜空の写真集です。
星、月、夜空。ほんとうに美しい、そして迫力のある写真の数々。

夜の風景が200点以上も収録されている。オーロラや日食、世界遺産と夜空など、いくつかのテーマが設けられているので写真集を開くたびに新鮮な夜空が楽しめます。
有名な世界の写真家40名の作品を、天文学者や科学作家などの専門的な文章も添えてあるので、2回、3回と読んでも楽しめます。

わたしはこの写真集を本屋さんで見つけました。何の気なしでパラッと立ち読みしてみたら、どっぷり見惚れてしまい、すぐに購入。
今では、インスピレーションの為に見ることもあれば休憩中に眺めることもあります。

世界の夜空をいつでも本棚に置きたい人は、是非、一読ください。



「ビジュアル世界に偽物大全 フェイク・詐欺・捏造の歴史」ナショナルジオグラフィック



こちらも創作の資料になりそうな本。
ヒトラーの日記やフェルメールの贋作、自由の女神の売却、伝説的な詐欺事件など膨大な「偽物」についてのすべてが一冊にまとめられています。
もちろん写真も沢山使われています。

正直、情報量も膨大なので最初から順に読んでいくと疲れてしまいます。
なので、「贋金」「贋作」「偽書」「大義のための偽り」「怪しげな化学」といったようなチャプター分けがされているので、その時に興味があるものから読んでみるのがいいかもしれません。
子供の頃に夢中になった、~大全のつくりのまま何度も読み返して楽しむことができるでしょう。


「酸素は鏡にうつらない」 上遠野浩平



クワガタを追いかけて辿り着いた先で会ったのは、「世界の支配者」だと名乗る不思議な男だった。

小学生の健輔と不思議な力を持つ男オキシジェンが出会う。猫が差し出した一枚のコインをきっかけに、バイクで突っ込んできた若手俳優と彼のファンだった健輔の姉。
三人でコインの謎を追う、日常と冒険が交差するような物語。

大筋はシンプルだが、メッセージをかみ砕く楽しみも盛り込まれている。
ノベル作品だからだと思うが、ページ数のわりに文字が大きいためドンドン読み進められる。幅広い層に読みやすい作品となっている。
複数の人物が動き出す躍動感がおもしろい冒険小説。

著者の代表作『ブギーポップは笑わない』の世界にも重要なポジションを占める作品のようです。(わたしはまだ読んだことが無いので、この作品単体の感想です)
作品ファンはkindle版もあるので、手に取りやすいでしょう。


「取材・執筆・推敲 書く人の教科書」 古賀史健



「この一冊だけでいい」という帯に偽りなし。

ライターを目指す人は、当然読んだよ、という方も多いと思います。
ライターを目指す方や「書くこと」が好きな人、ひいては読書好きにもお勧めできる本です。

読みやすくて面白いのはもちろんのことなのですが、わたしが興味を持ったのは「書籍や記事を創る」ということの心の置き所のようなこと。
これを意識するかしないか、知っているかどうかで、読み手の時間が楽しいものになるかが決定する。格闘技の「型」を納得のいく言葉で教えてもらった気持ちになりました。

そして、この本自体がそれを体現する。
最近の書籍だというのも大事なポイントかもしれませんね。こういったジャンルは、あまり古いと時代にあっていないこともあると思うので、今まさにライターに興味がある人は絶対読んでほしい。

著者の経験が、しっかりレシピとして頭の中にあるからこそ書ける書籍なんだなと感心させられました。こんな姿勢をみつけることができたら、どんな仕事にも役に立つだろうという印象でした。
自分の心の道標にもなるので、手の届くところに是非。

Audible版もあるようなので、そちらを利用してみてもいいかもしれません。



おまけ オススメお菓子(読書のお供)



今回はブルボンのルマンドです。
ブルボンが新潟の会社ということを、みなさん知っていますか?
新潟県人として、美味しいと自信をもってオススメできるお菓子です。

薄くカリっとしたクレープ生地を棒状に折り畳んだお菓子に、甘いクリームでコーティング。軽い歯ざわりが、美味しい食感を作り出しています。

北陸では、こんなものもあります。

今は全国展開しているようですね。

もし、北陸に旅行される際には、サービスエリアや駅でも売っていると思いますので食べてみてください。ルマンドの食感を残しつつ、美味しいアイスとして進化しています。




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