東大と司法試験、どっちが難しい?~彼を知り、己を知れば百戦また危うからず~

0.自己紹介

こんにちは。弁護士ロックです。

お恥ずかしながら簡単に自己紹介をしますと、東京大学法学部在学中に幸運にも司法試験予備試験に合格し、その後法科大学院には進学せずに、(新)司法試験を受験、初回で合格しました(順位は100位台)。弁護士になってからは大手法律事務所に勤務し、米国の法科大学院に進学して、今に至っております。

本来、私自身のキャリアを語ることは非常に苦手なのですが(テレビでご自身の成功体験を語る東大生や弁護士を見るのが本当に嫌いです笑)、知人に勧められ、僭越ながら一応それなりに溜まった私の試験対策のノウハウをnoteにまとめることにしました。

巷では、東大生や弁護士関連のコンテンツが溢れて久しいですが、では東大に入ろうとしたり、弁護士になろうとするのに何が必要か、ということに焦点を当て、私なりのお考えをお伝えできればなと思います。とはいえ、試験対策の個別の論点に立ち入るつもりはなく、多くの方が誤解されている一般論についてお話ししたいと思います。

難関大学や資格試験を目指される方、その親御さんや保護者の方などにご笑覧いただけると幸甚です。では、早速始めます。



第一回のテーマは、

「東大と司法試験、どちらが難しい?」

この論争から、それぞれの試験の性質、難易度についても概観したいと思います。


ネットなどではあれこれと論争が交わされておりますが、私としては、この問題に確信に近い答えをもっております。


結論から言うと・・・

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