観光客を守るための工夫【横浜旅行記#番外編】
私は海辺の街に住んだことがないため、河川など内陸部の水害対策の知識はあっても津波に対する知識は皆無でした。
本を読むのが好きだったから『てんでんこ』という言葉は何かの本で読んだことがあって、その名前だけは覚えていたけれど、東日本大震災のあの日までその記憶すら忘れていました。
あの日、テレビで見たあの光景は忘れられない。
ヘリコプターで上空から中継していたため、黒い水に呑み込まれていく車たちはとても小さく見えたけれど、あれらの車一台毎に少なくとも1人以上が乗っていて、必死に逃げていた。
私はその車たちが黒い水に呑み込まれていく様をなす術なく見ていることしかできなかった。
テレビの向こうではたくさんの命が危機にさらされている中、地震に遭遇したものの私は暖かい部屋でテレビを見ている。
もし私があの時あの場所にいたら、間違いなく命を落としていたと思う。
なぜなら、津波に対しての知識が無かったから。
きっといつものように「地震大きかったな😣」とテレビをつけて震度を確認しただろう。
テレビがつかなかったら「つかないなー😣」と時間を持て余していただろう。
『即時避難』と言われても、ただ海から離れた場所に平行移動しただけだろう。
あの時、たくさんの尊い命が失われたことで内陸に住む私は津波に対する知識を得ました。
河川が遡上することがあるため、内陸部に住んでいたとしても津波の知識が必要なことも知りました。
それでも私は海辺には住めない。
高層階にも住めない。
土地を購入した時にはハザードマップや古地図で調べ、土地の強度を確認したり耐震強度を高めて家を建て、リスク回避をはかった。
だけど外出先で被災する可能性の方が確率は高い。
それがもし、土地勘のない旅行先だった場合は?
横浜は港町。
埋め立てて整備された街。
ホテルや商業施設ばかりのみなとみらい地区は観光客が圧倒的に多い場所。
観光客の全てが津波知識があるわけじゃない。
だから、こういった看板が必要。
それにしても、予想される浸水区域、広いな。。。
ピンクの建物が鉄筋コンクリート造りの建物で避難所らしいけれど、浸水が予想される区域内ならば、やっぱり浸水しない場所へと避難したくなってしまうな。。。
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