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弱さとともに生きる

私は弱いものと一緒に生きていく。私も、弱いから。

「弱さ」ってなんだろう。

”平穏無事なくらしにめぐまれている者にとっては思い浮かべることさえむつかしいかもしれないが、世のなかには、毎朝目がさめるとその目覚めるということが恐ろしくてたまらないひとがあちこちにいる。
ああ今日もまた一日を生きていかなければならないのだという考え打ちのめされ、起き出す力も出てこないひとたちである。”
神谷美恵子『生きがいについて』

不安や悩み、苦しみや痛み、悲しみを抱えながら生きていくこと。それらを感じながら生きること。私たちは生きたいようになかなか生きられないし、自分の大事なひとも、生きたいように生きられない。

だから、大切にしたいと思う、強く。
みんな、いつも頑張りすぎてしまうから。

もっとたくさんの時間、働けたら、本を読めたら、書くことができたら、と思うことがあっても、疲れやストレスで、耳やこめかみが痛くなったり、瞼がぶるぶるしたり、顔が引きつることもある。そういう弱い自分がいる。

世の中にたくさんの不安がつきまとうようになって、弱さについて考えることが多くなった。だから、「弱さ」を語る言葉がほしい。

そう思って、また本を手に取った。



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