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【SII2024に参加】Converting Tatamis into Touch Sensors by Measuring Capacitance

はじめに

杉浦裕太研究室修士1年の澤田です。1/8~1/11にベトナム・ハロンで開催されたThe 2024 16th IEEE/SICE International Symposium on System Integration(SII2024)に参加し、「Converting Tatamis into Touch Sensors by Measuring Capacitance」というタイトルで登壇発表を行いましたので、報告させていただきます。

研究の概要

日本の伝統的な様式の部屋である和室では、床材として畳が敷き詰められています。床面は人との接触が継続的に発生するため、その接触を検出することで生活する人の行動を計測できます。

そこで、本研究では畳が利用される場面での床面に関する情報を取得するために、静電容量の測定による畳のタッチセンサ化手法を提案しました。畳の表面である畳表の下に導電性シートを配置し、人体が近接した際に変化する静電容量を測定することで、畳表面と人間の接触を検出します。センサが畳表の下に配置されることで、本システムを導入しても畳の外観に影響を与えません。

当日のフィードバック

センサの耐久性に関する質問に加え、畳の経年劣化に対応できるのか、利用シーンでの応用先など、畳を利用したシステムならではの質問を頂きました。実際の利用を想定した質問が多く、有益な議論ができました。

感想

日本の文化と密接に関わる研究について、海外の方々からフィードバックを頂けてとても良い経験になりました。また、成果を介して色々な人とコミュニケーションを取ることができて楽しかったです。今回の学会参加をモチベーションにして、今後も研究を続けていきたいです。

学会会場

発表スライド

発表動画


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