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見応え抜群!音声ガイドもオススメ『和食展』

先日、上野の国立科学博物館で開催された和食展に行ってきました。

この展示を知ったキッカケは、小学生の娘が学校から持ち帰ったチラシ。
2013年に和食がユネスコ無形文化遺産に登録された10周年記念として、国もバックアップしている展示会のようです。

私も歳のせいか、以前より和食を美味しいと感じるようになり、味噌づくりをしてみたいとか、出汁も丁寧に取って料理を作れるようになりたい、などなど「和食」への興味が高まっていたところでした。


実は、展示自体にそんなに期待をしていなかったんですが、想像以上に内容盛りだくさんでビックリ!気づけば2時間も滞在していました。

​和食関連の食材から始まり・・・
といっても、素材そのものや発酵食材などなど、ものすごい種類。

しょうゆの原材料

さらに、和食の歴史が縄文時代から現代まで、時代ごとにまとめられています。卑弥呼の食卓が再現されていたり、奈良時代の有力者と庶民の食卓の違いが激し過ぎて笑えたり。
ところどころに、料理レシピのQRコードリンクが貼ってあるのも面白いです。

卑弥呼の食卓


江戸の寿し屋台

中でも印象に残ったのが「水」の話。
和食は出汁や調理に水を多用する、ということで「水」を深掘りした展示がありました。

ポイントは、水の「硬度」
水に含まれるカルシウム(Ca)とマグネシウム(Mg)の含有率の少ないものが軟水、多いものが硬水と呼ばれますが、日本の水は基本的に軟水。

日本各地の天然水

軟水は水の中に成分が溶け出しやすくて、出汁を使う和食に適しているのだそう。一方ヨーロッパは主に硬水で、煮崩れしにくい特徴がありシチューなどの煮込み料理に向いているとのこと。

国や地域における食文化の違いは、手に入る食材だけでなく、その土地の地形や地質で変わる水の硬度も大きく関わっているというのがとても興味深かったです。

こんな内容てんこ盛りの和食展。
私が行ったのは平日の日中でしたが、修学旅行生もいたり、老若男女かなりの賑わいで、休日はかなり混み合いそう。​
当日券は2,000円で映画並みのお値段ですが、見ごたえ十分なので食文化や自然科学好きの方には超オススメ!

東京開催は終了してしまいましたが、この後、山形、宮城、長野、愛知、京都、熊本で順次開催予定だそうです。

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