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発達障害に決まりはない!障害の多様性に向き合う社会へ

ハッタツソン2020のプレイベントとして、「働く」をテーマに発達障害の当事者にリアルな声を発信していただく、全5回のオンラインイベントを開催しました。

このイベントについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。

第3回目は発達障害のある彼女との付き合いをつづったエッセイ「ボクの彼女は発達障害―障害者カップルのドタバタ日記(ヒューマンケアブックス)」(出版社:学研プラス)の著書であるくらげさんに登壇いただきました。くらげさん自身も聴覚障害とADHDの障害を持ちながら、現在はリモートワークで会社員として就労。「障害者や障害者が働く意味」について発信されています。くらげさん

くらげ
山形県出身、東京都在住のサラリーマン兼物書き。 聴覚障害・発達障害(ADHD)・躁うつ病。同じく発達障害・精神障害・てんかんがある妻と二人暮らし。 著書「ボクの彼女は発達障害―障害者カップルのドタバタ日記(ヒューマンケアブックス)」「ボクの彼女は発達障害2 一緒に暮らして毎日ドタバタしてます!(ヒューマンケアブックス)」(いずれも学研プラスより出版)のほか、コラムも執筆。 現在、障害者専門クラウドソーシングサービス「サニーバンク」( https://sunnybank.jp/ )の広報も務めている。
・公式note( https://note.com/kura_tera
Twitter(@kurage313book)

くらげさんは生まれつき進行性の聴覚障害があり、中学2年のときにろう学校に転校。聴覚障害者専用の短期大学を卒業し、障害者雇用で一般企業に就労しました。しかし、ケアレスミスや多動的症状に悩まされ、躁うつを患い退職。その後、就労移行支援事業所に通所する間にADHDと診断され、投薬治療を開始。そのかたわら、SNSで発達障害をもつ彼女との日々を発信していたことが話題になり、2013年コミックエッセイとして出版しました。

くらげさんの書籍はこちら


就労移行支援事業所とは
障害者が一般企業で働く上で必要なスキルや知識を身につける福祉サービス。就労後も一定のサポートがあり、就労トレーニングや職場見学などが利用できる。

その後、障害者雇用で事務員として再就職しましたが、より働きやすい環境を求めて障害者専用のクラウドソーシングサービス「サニーバンク」の運営会社へ転職。現在は、在宅勤務で働いています。「在宅勤務では時間の融通がきき、体調管理がしやすくなった」というくらげさん。苦手だった事務作業ではなく、広報として働けることにやりがいを感じているようでした。

今回のイベントでは、障害者として転職経験を持つ経験から「発達障害はなにに困っているのかわかりにくい」と強調。「発達障害の特性は人によって全く違い、型に当てはまらないことが多い。だからこそ、当事者自らが自身の特性を理解して、言葉にして伝えることが大切だ。」と力強く語っていました。

また、くらげさんは、発達障害者向けのサービスを考えるうえで、当事者の利便性を無視した”残念なバリアフリー”になることは避けなければならない。そのサービスが”誰のため”かをよく考え、「作れるから」ではなく「作る必要がある」かどうか見極めることが必要だといいます。

くらげさんのお話を伺い、私自身にとっても"働く"と障害者の間にある
「できないことの、わかりにくさ」と向き合う時間になりました。

記事制作:林 小夏(@littlesunmer100)
編集:浜田 みか(@Mika_Ham1977)

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ハッタツソン2020のプレイベント第2段としてみんなの座談会「日常を、みんなの視点で考えよう」を全3回開催!
詳細及び参加申込はこちら

名称未設定のデザイン_(5)

ハッタツソンは発達障害の当事者の方(いわゆるADHDやASD、LDなどの診断のある人やグレーゾーンの方)とそうでない方(いわゆる健常者や定型発達と呼ばれる方)がチームを組んで仕組みやサービスなど考え作っていく3日間のプログラムです。今年は「誰もが働きやすい社会をつくる」をテーマに12月5日〜7日に開催します!

詳細及び参加申込はこちら

プログラム参加枠(いわゆる健常者や定型発達と呼ばれる方)として参加される方

当事者枠(いわゆるADHDやASD、LDなどの診断のある人やグレーゾーンの方)として参加される方


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