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【短歌連作30首】whoami /girl



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以下はテキスト版です。



# 書き換える前の話をしておくねコードは保守が第一だから


URRRR渋谷で剥がれる乗客は無意識ばかり座席に残す


あたまoverrunして眠るプログラマスライドパズルの幻聴させて


生け垣に乗った銀杏をかたっぱしデバッグして十五分の遅刻


みずうみにログボをくれる少女おり霜焼けの手を知らない銃把


誰のものでもない故郷においでよ 月都 for iOS ★★★★☆


君たちのパンツを見せない処理とかをこの手で書いたことがあります


Pythonで組まれた君がその背の痛みを言い出すまで コーヒーを


run("卵", として山手線の抱く夢が裂けて裂かれて2のn乗個)


路線図と二次創作をシナプスに都市は少女の脳に組み換わる


輪郭を任意に定義のち君はあくびか威嚇のどちらかをした


ディスプレイどこもかしこも蹴破って「あつめた視線を返しに来たよ。」


誰もが言うの。」MANIC PIXIE PROGRAMMED GIRL「私だけのひと!って


逃げてきたピクトグラムの集団が県境をだんだん食べてゆく


第四の壁にゆっくりぶつかって硝子の汗をかくライトバン


鏡にはかつて雪だった虐の字が黒く積もって歴史を濁す


あたらしい三原色に少女舞う 靴と床との逢瀬のループ


身をよじり証明写真機空を飛ぶ満面の笑みばら撒きながら


言の葉にワセリン塗られ歩行者は星の読解にただ立ちすくむ


七等の宝くじの絵に日没が来て真っ黒け 嘘、流れ星?


今しばし生き残り作業 街じゅうに蔓延る君を Ctrl+X れるかな


足跡をそんなにきらきらさせないで踏まれたものが美しくなる


本当のふたりきりには程遠い 水面の月を割る巴投げ


どこもファジー誰もフィクション 匚の底の匚の底の匚の果てまで行こう


リマスター・ワールド ここで千年のアップデートを もとい さよならを


「「「「卑怯だよ。肌の香りを」眼の色を」血潮を」自我を」濯ぐだなんて


流星群 点が長さを持つならばうずくまりながら立てるだろうか


ヒーローが遅れてくるからやったのにみんなまだヒーローを待っている


# うまくいってますかみなさん! そちらからしか直せないバグもあるでしょう


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タクシーの後輪に銀杏巻き上がる光の拙いパロディとして





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