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プライドと言い訳。

こんばんは。

れふとです。
今日は以前音楽をしていた頃によくあった、
売れる曲」と言う部分についてのフォーカスしたお話をしてみたいと思います。

私は当時、いわゆる「売れ線」みたいな楽曲とはかけ離れた音楽を作っていました。
出来る事なら多くの人に聴いて欲しいし、知って欲しいし、
あわよくば好きになって欲しい。
そんな思いでコツコツと曲を作って
CDにしたり、ライブをしてみたりしていました。

その時のイベンターだったり、業界関係者、レーベルの方々から頂く評価と、
観に来てくれた人々との評価は面白い事に異なっていました。

関係者の方々からは
『もう少し視聴者向けの曲も作った方がいいと思う』
と言うアドバイス。

しかしそのままライブに来てくれた方々、ラジオとかTVで
聴いてくれた方々へアンケートを取ってみると、
『そのまま突き進んで欲しい。擦れないでほしい。』
と言うなんか、それっぽいムードにしてくれるご意見と、多少の罵声

面白いものですよね。

あくまで関係者の皆様は私を知らない人達にも知ってもらえるように
と言う意味合いで言ってくれていたと思いますし、
私なんかを応援してくれていた人達とは全く別の角度でのアドバイスだったと、
今では理解できます。

しかし当時20代で闇の真っ只中にいた私はその真意についてキチンと理解できず、
「なんかよく分からないけど、私にはこんなのしか生み出せないのにな」
くらいにしか考えられず、良くも悪くも変わる事はありませんでした。

また、そう言う直接のお話を伺えるようになってきた頃、
周りのバンドとかもそれなりにやってまっせ感が出ている方々になってきて、
バンドの個性なりが固まっているバンドばかりになっていました。

今思えばあの頃が一番良い緊張感で日々を過ごしていた気がします。


そんな中、ある打ち上げで酔いもまわり、まあまあ出てくる議題がありました。

客にゴマ擦りして自分らしさを失ったら意味がない。
売れ線作って売れて、何が嬉しいの?

みたいな。


私は手先は器用な方でしたが、生きるのがヘタクソで、
私自身から出てこない曲を1曲仕上げると言うことがそもそも出来なかったので、
『狙って作って、それがウケたって…すごくないですか?』
と、言う酔いが醒めるような事をいつも返していました。

今思えばその場にいたみなさんに悪い事をしたなぁと猛省しております。

それでもやっぱり
自分達らしさを貫いて、その結果武道館で満員御礼!

ってなったなら、それはそれはカッコいいし自伝でも書いてほしいくらいの人生ですよね。
でも、売れたいアーティストがリアルに思っている部分としては
こんな曲を作れば絶対売れる!を作って、売れてから自分達の好きな楽曲をやろう。
みたいな事のようにも思うんですよね。
一発当てたらあとはなんとかいけるでしょ。みたいな。
※昔の当時のあるあるです。

私は今、もう歳もとってプライドなんてものはほとんど持ち合わせていない無力な人間でしかないんですが、

時にプライドは言い訳にしかならない瞬間があると言う事は、
残酷ながら勝負の世界では付き物なのかなと思いましたし、
その結果華麗に敗れたのが私だったりします。

ので、残念な説得力はあると自負しております。


でも、それでも、
才能もセンスもあるけどプロデュース能力だけがないような、
そんな繊細なアーティストがどうか、輝ける場を手に入れられるような
そんな世界になったらな とも、常々思っています。

今は自作曲を、自身の歌を披露する場がとても多様化してきていて、
noteでも披露されている方、たくさんいらっしゃいますよね。

ライブでこそ良さが出るバンドの場合ですと難しいところもあるかもしれないんですが、
キッカケ作りという意味ではとても良い時代になってきたのでは?
と思っています。

運も必要な世界だとは思うのですが、
そのプライドがどうか、言い訳になってしまわないように、
ストレートな心で素晴らしい楽曲を世の中に発信していって頂きたい限りで御座います。

あ、でもそれはnoteも仕事も、なんでも一緒ですね。



それではどうか、皆様も夢を大切に。
それこそ、良い夢を。

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