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錆色の月


風景は
冬を迎えて

燃える葉色から
冬枯れの
色に移ろいゆく

朽ちた色を
新雪が覆うまで
晒し続ける


雪の白さは眩し過ぎて
こんな目では
直視さえできないだろう

青空も見えない


ただ
闇夜の向こう側に
錆色の月が浮かんでいて

見下ろしているんだ

応報だよと

嘲り
笑いながら

野垂れ死ねと



もう
此処には居られない


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