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小さな傘

青天の霹靂という言葉があります。雲ひとつない青空に突然雲が湧いて大雨が降る様子を表していて、それが転じて『予想もしていなかったびっくりな出来事』を表す言葉です。

【えーっ!あんなに晴れていたのに?】

みたいな驚きです。英語では『Out of the blue』と言います。

どんなに順調な日々でも、突然ネガティブなことは起こります。それは誰のせいでもないし、天罰でもありません。

少し前まで、わたしは一緒にいる人や親しい人が、突然のアクシデントで悲しい気分や嫌な気分になることがとても苦手でした。必要以上にその人の気持ちに寄り添ってしまい、自分もネガティブな気持ちになるから。

だけど、もうそれ、やめました。

勝手に人の気持ちを斟酌して決めつけるのは、とても傲慢だなと思ったのです。起きたことを解釈するのは、わたしではなくて当事者です。わたしではないのです。それに気がついたから。

ただ、誰かが小さな傘を必要とするならば、差し掛けてあげられる自分でいたいなとは思います。

森の中で出会った小さな傘。ありんこの雨宿りに使えるでしょうか?

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