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原爆ドームで感じたこと


先日、出張で広島に行ってきました。今まで広島には数回訪れたことがありますが、原爆ドームは初めての訪問です。幼い頃から戦争にまつわる場所に行くことが怖くて、沖縄も初めての時は、とても勇気が要りました。

この怖さは、いわゆる『あの世』的な怖さではありません。考えてみると、人類が犯した行為の是非を突きつけられるような、そんな怖さです。

沖縄も広島も、今は今の人がそこに生活基盤を築き上げて、日々笑ったり泣いたりしながら生活しているのはわたしたちとなんら変わらないのに勝手に恐怖するなんてもっての外ですが、それでも現地の人たちは大きな役割を持ってそこにいてくれます。

その役割は、『平和を心の羅針盤にして生きていくこと』だと、今回気がつきました。

原爆ドームの前に立って感じたのは、とても不思議なエネルギーです。この土地はすごく強い。重いのではなく、強いと感じました。それは、この土地に想いを寄せる人たちが作り上げた強さかも知れません。多くの人がここをひとつのシンボルとして、平和を願う強さを感じました。

なにかを犠牲にしなくては今あるもののありがたさを知ることができないとすればそれはとても悲しいことですが、起こったことはしっかり受け止めて、その先に進むことも大切なのですね。

この先の世界がどうなるかなんてわたしには知りようがないけれど、どうしたいかを考えて行動に移すことはできるはず。

そして、行かずに見ずに闇雲に恐れていた自分。今をしっかり見ることを諦めないでいようと思った時間でした。

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