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地球温暖化による野生動物、生態系の危険

こんにちは。LemoのSatokoです。

気候変動から見る環境問題についてお伝えしていますが、
先日は干ばつと豪雨が起こる原因やすでに起きている被害について投稿しました。

今日は気候変動によって起きている生物の危機についてまとめていきます。

気候変動が私たちの暮らしに及ぼす影響を見てきましたが、
もちろん同様に野生生物にも大きく影響を与えています。
むしろ人工的に守られていない野生生物のほうがダイレクトに、深刻に影響を受けてしまいます。

気候変動の影響を受けている絶滅危惧種は4000種以上

IUCN(国際自然保護連合)が発表している世界の絶滅の恐れのある野生生物のリスト「レッドリスト」では、野生生物を追いつめる大きな要因の一つに「気候変動」を挙げています。
気候変動の影響を受けていると考えられている絶滅危機種は、2000年以降、急激に増加しているそう。

WWFが発表している気候変動によって絶滅の危機にある動物の一部を挙げてみます。

ホッキョクグマ

ホッキョクグマは地球温暖化による北極圏で海氷の減少によって、絶滅が危惧されています。

アザラシなどの獲物を氷上で獲りにくくなったこと、海氷がない期間が長くなり絶食期間が長くなったことで、栄養失調になるホッキョクグマが増えています。

コアラ

1990年代以降、オーストラリアを襲うようになった、気候変動による異常気象によってコアラも危険にさらされています。

山火事や干ばつによるユーカリの減少などの影響で数が激減しコアラは2022年絶滅危惧種に。

2019年から続いたオーストラリアの大規模な山火事では
5000頭前後が死んでしまったと報道されています。

アオウミガメ

ウミガメ類は卵を生み落とした砂浜の温度が、約29度より低いとオスが生まれやすく、高ければメスが生まれやすくなっています。
近年は温暖化によって砂浜の温度が上昇し、メスが多くなっているのです。そうすると繁殖がどんどん難しくなっていきます。
実際にオーストラリアのグレートバリアリーフでは、孵化したウミガメの卵の9割がメスだったという調査結果も報告されています。

アフリカゾウ

すでに見てきたように、地球温暖化による干ばつが深刻化しています。
それによる水不足は、人類だけでなくアフリカゾウにとっても危機的状況です。
水資源を求めて人間と衝突する可能性も不安視されています。


その他にもジャイアントパンダやトナカイ、セイウチなど多くの動物が絶滅危惧種となっています。

気温上昇することによる生態系への影響

皆さんご存知の通り、この地球上には膨大な数の生物が暮らしています。

IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告書では
地球の気温が1~3℃上昇することにより生物種20~30%が絶滅の危機に瀕する」と予測されています。

気候変動によって気温や気候が変化すると、食物がとれなくなったりして数が減る動植物が出てくる一方で生息域を広げ、数を増やすものも出てきます。
それゆえ生物学的には見解は分かれているそうなのですが、
現実としてこの数十年間で多くの種が絶滅し、地球温暖化の影響による絶滅危惧種は増え続けています。

深刻なサンゴの死滅

温暖化による絶滅が危険視されている生物の代表としてあげられることが多いのがサンゴです。

実はサンゴの白化、死滅が今急速に進んでいて、このまま進むと
あと30年で絶滅する可能性もあるといわれています。

フロリダのサンゴは8~9割がすでに死滅。

ハワイでもすでに25~50%すでに死んでいて、世界遺産にもなっているグレートバリアリーフでも異常気象であった2016年の1年で29%が死滅してしまったそう。

グレートバリアリーフのサンゴ礁の白化、死滅は本当に大きな問題となっていて、2016年には90%ほどが白化の影響を受けてしまい、1995年と比べサンゴ礁の規模、種類が半減していると調査結果が発表されました。

サンゴ礁がこのまま減少していくと、海に大きな影響があります。

というのも海の1%にも満たないサンゴを、海の生物の1/4ほどが住処としています。

そういった生き物が生きられなくなるということは、それらを餌とする魚たちも生きれなくなります。

結果不毛の海となり、もちろん魚を食べるなんてできなくなります。

サンゴが死ぬ=海が死ぬことなのです。

NETFLIXで見れる「チェイシングコーラル」というドキュメンタリー映画がとても分かりやすいので、一度見ていただきたいです!

YouTubeでも日本語字幕をつけて観られるので、ぜひ。

ショッキングな現状でもありますが、サンゴが絶滅し、海が死ぬことは私たち人類の死でもあります。
みんなが知る必要があると思いますよね。


生態系はつながっている

簡単にではありますが、野生の生き物への影響を見てきました。

1種の動物が減少、絶滅することは、それに食物連鎖するほかの動物にも影響がでます。捕食されるものが過度に増えたり、捕食するものは減ります。

わたしたちは地球の一部ですから、漁業や農業への影響も避けられません。

気候変動について学んでいると、私たちは地球に住まわせてもらっている、地球の住民の一部なのだと改めて実感させられます。

今の平和な暮らしがこれからも続くよう、できることをやっていきたいと思います。



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