レモンのチルい?本紹介No.1

チルいリーダーの皆さんこんにちは!自己紹介で読書が大好きと書いたレモンです!
書くなら最も好きなことから!ということで、手始めにおすすめ本紹介をしてみようかと。ちなみにチルジェンダーのnote支部でもメンバーから募ってジョンが記事を書いてくれてるんだけど、その時とは違う本を1冊。
私からのおすすめは、性暴力などを精力的に取材し続けているライター、小川たまかさんの「告発と呼ばれるものの周辺で」です。
亜紀書房 - 告発と呼ばれるものの周辺で
 https://www.akishobo.com/book/detail.html?id=1051
読書記録的なものを見返してみると、おそらく去年の7月前半、ICUで夏休みが始まった頃に読んだ本らしいです。
2017年から2021ん円にかけて、小川さんが取材し、記録してきた性暴力被害者の方々の話、刑法性犯罪規定改定への活動などが綴られています。
おすすめポイントは二つ!
まず、長年ライターとして多数の記事を執筆されている方なので、文章が読みやすいところ!タイトルや目次だけだと深刻に捉え過ぎてしまうかもしれないし、内容としては、性暴力を取材してきた経験を_通して感じる_社会への_違和感とそれでも確実に起こっている:変化、日常から考えるフェミニズムなどなので、皆が真剣に考えるべき問題ではあるのですが、だからと言って気負い過ぎずにまずはページを開くことができる本です。

そして、これはタイトルとも繋がりますが、「告発」という言葉を捉え直せることもこの本が読者に与えてくれる重要な視点です。「告発」がイメージさせる印象は、勇ましかったり、時に攻撃的だったりするのではないでしょうかもしかしたら、とてもネガティブなワードと捉えている人もいるかも。
しかし、me tooムーブメントやフラワーデモを存在としてだけ認識していると見えてこない、一人一人の感情の揺らぎ、孤独、加害者だけでなく、社会の理不尽やトラウマとの戦いなど告発の周りに生きている人たちの、何事とも分つことのできない日常が、声があること。それらをずっと見つめてきた小川さんの文章から直接伝わってくるんです。告発とは、デモとは、提言とは、、なにも権力や知識が豊富な牽引者によってなされるのではないこと。むしろ、今まで顧みられなかった属性の人々が日常の理不尽を一つ一つ言語化し、それがやっとある時告発になることが。
引用したい箇所は数知れず、ふとしたときに前書きだけ読み直してみたり、まるで心に染み込むのを:待つように何度も同じページを読み返したりしているので、特に心を動かした箇所を取り上げようかとも思いましたが、文脈を含めて触れてみなければ、いくら私が適切な引用とそれにいたるまでの要約をしても、このさき読むかも知れない方の感動を奪ってしまう気がするので、:ただただ手にとってみてほしいとだけ。
冒頭で書いた通り、この本を読んだ2023年7月は、ちょうど刑法性犯罪規定が2017年の改正を経て、もう一度見直され、さまざまなロビー活動や働きかけの結果、不十分ながら日本にしては良い改正が行われた時期だったので手に取る気になったのかもしれません。それだけでなく、私の中の語りきれない当事者性、理不尽に対する憤りがこの本に出てくる人たちへの静かな連帯を求めて手にとらせたと言ってもいいでしょうか。

このnoteが私のメモ帳を離れて誰にでも見られる場所に行った時、どれくらいの人に届くかは分からないけれど、これをきっかけに小川さんの文章を読んでくれる人がいたら嬉しいし、感想を語り合える人がいないかなーって思ってるところです!ちなみに、小川さんのニューズレターは猫ちゃんの写真や美味しかったものと日々の感震事がミルフィーユみたいになっててささやかな楽しみ。毎日配信してくれて感謝!
と、まあこんな感じでレモンのおすすめ本紹介第一弾は終わりたいと思います。もうちょっとチルさ増し増しにできるように頑張るのでまたきてねー!

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