フェミニズムはどうすれば

自分が大きな壁にぶち当たったときに、自分の欠点は自分だからなのか女だからなのかわからなくなった。
例えば「女の方が男より協調性が高い、社交技術に長けている」という人がいる。なんとなく「そうなのかな」と私は思い、「なのにきみは女なのに協調性もないし、社交術もないね」と言われると、自分は人としてダメなのか女としてダメなのかたいへん迷った。「女としてダメなのかな」はおそらく物心ついて自分があまり女っぽくない見た目や性分をしていると思った頃からずっと思っていた。私にとって何が「女っぽい」かといえば、それは子供向けの童話などに出て来る「きれいで優しくておしとやかで、皆に好かれるお姫様」だった。
いいな、そんなふうになりたいな、と、思いながら、到底自分がそういう人物でないのもなんとなくわかっていた。で、お姫様ではない自分をどう肯定すればいいのかもわからなかった。
年齢を重ねて色々失敗する内に、「お姫様面倒くさい」と思うようになった。「お姫様退屈」とも思うようになった。
「お姫様」はお姫様でとても素敵な女性像なのは間違いないのだけど、自分がそうなりたい対象ではなくなった。
私の「女らしい」が全世界共通の「女らしい」なのかもよく考えれば不明だ。
女と呼ばれる人も女の数だけいるだろう。

身体的特徴から私は他人からは女と見なされるだろうし、女と見なされる自体は特に不快感はない。だが、「女らしい」と同様に「女の性質」とされるものを私が備えているかいないか品定めされるのは大変不快だ。特に私が進んで身に付けたいと思う性質でない場合、それを「女だから備えていろ」と見なされるのは苦痛である。

そういう「社会が求める女らしさ」を備えてなくても「私はそういう人間ではないのです」と気にせずにいられるようになりたくて。フェミニズムにも興味を持ったのだけども。何を読めばいいのかな。色々あたってみてはいるのだけど、なかなかこれという本に巡り会えない。

……というか、ちょっと期待して買ったジェンダー論の本がなんかイマイチだったという今日の日記でもあります。本当に私のモヤッとを解決してくれる本がないなあ、フェミニズム。この分野じゃないのかな。

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