日比野は真っ青になった。
お冷はある、おしぼりもある、しかし注文したパスタが来ていない。伝票もない。つまり…
俺はいつの間に死んでいたのか。幽体が見える店員さんが優しく接客してくれたのだろう。さよなら現世。日比野は店を後にした。
「ねぇあのテーブルお冷だけあるんだけど」
「こわ」
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