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【本解説】最速で文章を書く方法!「超スピード文章術」

「もっと早く文章を書けるようになりたい」

「レポートや企画書がなかなか進まない」

このような悩みを抱えた方に向けて、10倍速く書ける超スピード文章術について解説しています。

文章を書くというのは、ライターのような文章を書くこと自体を仕事にしている人だけではなく、多くの人が毎日行なっていることです。

文章速く書けるようになれば、仕事や勉強をいまよりももっと早く終わらせることができるようになります。

文章を速く書くのなんて経験や才能がないと無理だと思われるかもしれませんが、実は速く書く方法さえ知っていれば誰でも速く書くことができます。

なぜなら、ほとんどの人が早く書く力を既に持っているからです。

その証拠に、LINEのような短い文書であればすぐに書くことができるはずです。

レポートや企画書のような長い文章や中身のある文章でも本質は変わりません。

短い文章と長い文章の違いはただ一つ「素材の量」です。

今回はそんな文書の本質ともいえる、「素材」を使った、超スピード文章術について解説して行きます。

もっと速く文章をかけるようになりたいという方はぜひ読んでみてください。

超スピード文章術の真髄!素材集め!

素材とは何か!?


素材ときくと、取材して得た情報や論文などの参考文献のことをイメージするかもしれませんが、ここで言う素材とは、そういったものに限りません。

根拠となる数字や意見、自分の記事であれば、自分の考えや経験談も素材になります。

つまり、『読者に伝えたいと思う内容』全てが素材です。

例として、本記事の導入のために、作った素材のスクリーンショットがこちらです。

素材をつなげるだけで、文章になることが確認できるはずです。


素材を集めるタイミング!


超スピード文章術では、文章を書き始める前に必要な素材を全て集めます。

この、先に全ての素材を集めるというところが重要なポイントです

ではなぜ、先に全ての素材を集めてから文章を書くのでしょうか。

それは、ゼロから文章を書こうとすると余計に時間がかかってしまうからです。

文章を書くときになかなか書き始められないのは、書く準備ができていないことが原因です。

また、書き始めてから、手が止まってしまうのも、素材が十分に準備されていないからです。

例えば、料理をするとして、材料もわかっていないところからいきなり作り始めたらどうでしょうか?

途中で必要な材料がわかってスーパーに行き、帰ってきて、また足りない材料に気づいてスーパーに行き、とやっていたらいつまでたっても料理はできませんよね。

一方で、最初に必要な素材を全て確認しておいて、全ての材料が揃っているところから始めれば、すぐに作ることができます。

文章を書くときもこれと同じです。

最初に必要な素材を全て集めて、あとはつなげるだけでいいのです。

素材をつなぎ合わせるだけで、文章を作ると言うと、そんな表現もないような文章でいいのかと思われるかもしれません。

しかし、小説家でもない限り重要なのは表現ではなく内容です。

むしろ、うまく書こうとしてしまうことで、書くスピードが落ちますし、内容が薄くなってしまうこともあります。

例えば、「良い友達を作るのが大事です。」と言われても、具体的にどんな友達を作ればいいのかわからないですよね。

それが、「親身になって話を聞いてくれる友達」とか「自分が悪いことをした時はちゃんと叱ってくれる友達 」といえば、どんな友達がイメージしやすくなります。

このように、具体的な内容が重要なのであって、具体的な内容を「良い友達」と表現してしまうと、むしろわかりにくくなります。

そのため、『最初に全ての素材を集めて、それをつなげて文章にする』これが、超スピード文章術の基本になります。


いきなりは厳禁!素材集めのための事前準備!


文章を書く大きな流れとしては、文章を書くことが決まった時点から素材を集めはじめ、素材が集まったら文章を書きはじめます。

ここでは、最初の素材の集め方を解説します。

文章を書くことが決まったらすぐに素材を集め始めると説明しましたが、実はその前に少しだけ必要な準備があります。

それが、真の目的と一人の読者を決めることです。

真の目的を決めるとは、その文章を書く表面上の目的ではなく、その文章が何のためにあるのかを明確にすることです。

例えば、レポートであれば、試験のためにレポートを書くというのが表面上の目的で、 真の目的とは、自分の決めた〇〇というテーマに対して、自分の考えを論理的に伝えることになります。

商品のPR文であれば、仕事で出さなければならないというのが表面上の目的で、真の目的とは、〇〇という商品の魅力をわかりやすく伝えることになります。

真の目的が定まっていないと、書くことそのものが目的になってしまい、うまい表現をしようとして、余計に時間をとってしまうのです。

また、同じテーマでも目的によって集める素材や伝え方が変わります。

例えば、「運動」というテーマでも、学習のための運動なのか、健康のための運動なのかによって集める素材は大きく異なります。

その為、素材集めの無駄を減らすためにも、素材を集め始める前に、真の目的を決めることが重要なのです。

次に、1人の読者を決めるとは、具体的にその文章を読む人を1人イメージすることです。

重要なのは1人という部分で、想定読者の年齢や性別、職業などを細かくイメージします。

これは、ビジネスにおけるペルソナ設定と言われるものと同じです。

よくあるミスとして、平均的な20代から30代のような曖昧な設定をしてしまう人がいます。

これは、一見ちょうど良く絞っているように見えますが、平均的な20代から30代の人間はこの世に1人もいないので、かえって伝わらない文章になってしまいます。

1人に向けて書いたら、対象が絞られてしまうのは事実です。

しかし、『みんなに向けて書いたものは誰にも伝わらない』ということを覚えておいてください。

例えば、同じ文字数で、「恋愛の悩み解決」という記事と「30代男性で、仕事でもプライベートでも出会いがなくて困っている方に向けた恋愛の悩み解決」という記事、どちらを読みたいと思うでしょうか。

2つ目は対象が限定されてはいますが、当てはまっている人からしたら、気になりますよね。

一方で、1つ目のただの恋愛の悩み解決という記事は、多くの対象にしてはいますが、誰の悩みにも寄り添えていません。

こういった理由で1人の読者を定めることが重要なのです。

どうしても1人の読者をイメージできない場合は、自分の知り合いで、その文章を読みそうな人を1人イメージするとやりやすいです。


10倍の鍵はここにある!素材の集め方!


真の目的と1人の読者を明確にできたら実際に素材を集め始めます。

先ほども述べたように、素材とは、自分の考えやその根拠など文章の中身全てのことです。

浮かんできた考えや、調べてわかった事実など、自分の文章に使えそうなものを全て、箇条書きでひたすら書いていきます。

ここでポイントは、少し多めに集めるということです。

明らかに使わない情報まで集めるのは無駄ですが、多めに集めて後から削った方が断然早いので、後から情報を再度集める必要が無いように、少し多めに集めておきます。

500文字以下の短い文章の場合は簡単に素材を集められますが、それ以上の場合は伝えたいことが1つでない場合も多く、素材集めに迷ってしまうはずです。

その場合は、真の目的と1人の読書を明確にした後で、文章の構成を練りましょう。

段落ごとに分けたり、見出しで分けたりのように、1つのブロックで伝えたいことが1つになるように分けましょう。

例えば、この記事であれば、導入、素材集めとは何か、素材の集め方、通し書きする方法、まとめ、このようにグループ分けしています。

大きく区切ったら、一つ一つのブロックについて、どういった構成で説明するのがいいか何となく考えます。

例えば、「素材の集め方」というブロックであれば、「まずは素材を集める前に目的と読者を決めることが重要であることと、その理由を伝える、 続いて、実際に集め方について解説する」 このような感じです。

ここまで決まったら、短い文章の場合と同じように、素材をひたすら箇条書きで書いていきましょう。

素材を全て集めたら、素材を俯瞰してみて、伝えるのに適した順番に並べ替えます。

私の場合「iThoughts」というマインドマップというアプリを使って、音声入力で素材集めをしています。

マインドマップのアプリを使う理由は、後から視覚的に見やすいからということと、素材を集め終わった後に、この順番の方が伝えやすいなと思う順番に簡単に組み替えることが出来るからです。

順番の組み替えが終わったら、そのままコピペして、あとはつなげるだけにすればいいので、さらに文章を速く書くことにもつながります。

このアプリを使わなくても、付箋に素材をメモしていって、付箋を並べ替えたり、スマホのメモ機能にメモしていって、コピペを使って並べ方替えたりといった方法でも、素材の順番を組み替えることはできます。

ここからさらに加速!通し書き!

通し書きする方法!


素材の順番を組み替えるところまでできたら、文章を通しで書いていきます。

ここにも重要なポイントがあり、素材をつなげることだけに集中して、表現や伝え方など間違えたと思った場合でも、絶対に戻らずに通しで書き切ってください。

書きながら「ああしようかな」とか「こうしようかな」と悩んでしまうことで、書くスピードが一気に落ちてしまうので、戻らずに通しで書ききることが重要です。

間違えた部分は通しで書き終えた後に修正するので大丈夫です。

ただし、手書きの場合のみ後からの修正が難しいので、その場で修正して下さい。

通しで書く際のもう一つ重要なポイントは、喋りかけるつもりで書くと言う事です。

喋りかけるつもりで書くと言うのは、話し言葉を使うということではなく最初に想定した1人の読者を目の前にイメージしながら、その人に口頭で説明するつもりで文章を書くということです。

人は口頭で説明しているときに、相手のレベルに合わせて、その人に伝わりやすい順番で伝えると言うことを無意識にやっています。

しかし、書くとなるとそれができなくなってしまうので、書く時も、喋って伝えるつもりで書いていくことが重要です。

私の場合は、素材の順番を並べ替える際に、喋って伝えるつもりで順番を入れ替えています。

そのため、文章を書く際はそれをコピペして、それをつなげることだけに集中しています。

どちらのやり方でも大丈夫なので、自分に合った方でやってみて下さい。


伝わる文章を書くポイント!推敲!


通しで文章を書いたら、最後に推敲していきます。

推敲とは、文章を読み直して、おかしいところや伝わりにくいと感じるところを修正していく作業のことです。

この作業があるおかげで、書いているときに戻ったり修正したりしなくて済みます。

また、少し時間を置いてから見直すことで、自分の文章を客観的に見ることができ、より伝わりやすい文章に修正していくことができます。

推敲は、優れた文章書く人は必ずと言ってもいいほどやっている、文章を書く上で必須の作業なので、必ずやるようにしましょう。

超スピード文章術での推敲の仕方は、まず文章を読んで修正すべきポイントを洗い出します。

この際にはまだ修正は行いません。

修正ポイントを全て洗い出した後で一気に修正します。

修正したら最後に誤字チェックをして終了です。

以上の素材集め→通し書き→推敲
が超スピード文章術の流れでした。


まとめ

今回は、10倍速く文章を書く方法として、素材集めとは何か、素材の集め方、通し書きする方法について解説してきました。

いくつものステップに分かれていて、逆に時間がかかりそうだと思われた方もいるかもしれません。

私自身、最初はそう思っていましたが、これを実行してからは間違いなく書くスピードが向上したので、皆さんもぜひ一度試してみて下さい。

本記事で参考にした「超スピード文章術」では、新聞記事などを用いて、文章がいかに素材からできているかについてさらに詳しく解説されています。

気になった方はチェックしてみて下さい。


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*YouTubeでも本解説チャンネルを運営しています!

気になった方は、https://www.youtube.com/channel/UClLOaYw5yzW-3Gv0ilRKdiAまで!

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