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バベッドの晩餐会

【公開】1987年 / デンマーク(1989年 / 日本)
【監督】ガブリエル・アクセル
【原作】アイザック・ディネーセン

https://youtu.be/4CNcbPxhbRg

舞台は19世紀後半、パリ・コミューンの動乱からデンマークのある漁村に逃れた女性のバベッド。彼女はかって村人から尊敬された現在は亡き牧師の娘である姉妹の元に家政婦として身を寄せていた。

村人達の信仰心が少し衰えてきたことに懸念した二人の姉妹は、村人を招待して牧師の生誕100年をお祝いする晩餐会に思い付く、
そんな時にバベッドが1万フランの宝くじに当選、そのお金を使い晩餐会を仕切らせて欲しいと姉妹に懇願するも、最初は断った姉妹だがバッベッドの強い希望により承諾することに。

バッベドが晩餐会のためにフランスから取寄せた、生きたウミガメやウズラなどを次々と運び込まれた食材を見て、今まで質素で倹約に暮らす村人は、「悪魔の料理を食べさせられる」と怯えて不安になり、晩餐会の時は料理の話は一切しないことを約束する。
そして晩餐会の時期に、たしか姉?のほうにと相愛した将軍が村に訪れ、晩餐会に主賓として参加することになる。

晩餐会が始まるも村人たちは約束通りに料理の話は一切しないが、約束を知らない舌の肥えた将軍は料理やワインに感動し絶賛し、うんちくを語り、次第にパリの「カフェ・アングレ」で腕を振るった女性シェフであることを確信。
次第に、いがみ合っていた村人たちも美味しい料理やワインを口にするうちに心が満たされ穏やかになり、無事に晩餐会は無事に終わる。

晩餐会が終わるとバベットは姉妹に、カフェ・アングレの女性シェフであったこと、1万フランをすべて使ってしまったこと、パリ・コミューンですべてを失ったことを打ち明ける。

姉妹はバベッドがパリに戻ると思っていたので驚き、失ったすべてが家族のことでなく、バベッドの料理を理解し仕えた貴族であったこと、晩餐会で将軍が唯一、バベッドの料理を理解したのが一人いたのが救いなのです。

「私は偉大な芸術家です。偉大な芸術家は、
貧しいということは決してない」

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