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思い込みは批評しなければならない

人が前進する要素、それは「思い込む力」です.何事にも思い込めば周りの邪魔な心情をシャットアウトすることができます.

落合陽一氏が著書で「思い込むことが研究では重要だ」と述べられていましたが、正に然り.

しかし研究には「結果」が出るもの.結果によって自分の思い込みが批評されるわけです.間違っていれば間違いを正すために前進すればいい.合っていれば改善点を見つけさらに飛躍していければいい.

しかし「思想」という妄想的な部分ではどうでしょうか.

以前、「東京都はおかしなことになっている.友人の伝手で聞いた」と言っている人がいました.これは典型的な認知バイアスに飲み込まれている人です.

要は結果の見えない思い込みのせいで間違いを見出せていないのです.

思い込みと言うのは恐ろしいもので私が訂正に入ると「偏見ではない.ブロックする」といい.そこで終わってしまいました.要は自分の思想を受付ない者は徹底的に排除ということです.

ここまで行くと救いようがない.自分の中で「それは認知バイアスに飲み込まれているのでは?」という自問ができなくなっています.

ここでの会話はXのスペースを利用したもので手軽に自分の思想や意見を反映できます.しかし反面、自分の意見にそぐわない人間は簡単にブロックという手で排除できてしまうものです.

認知バイアスを排除するには他人の意見聞くか、自分で情報を手に入れるしかないのですが、情報に関していえば外的な人間関係によるバイアスや自分の求める情報にアレンジされたエコーチャンバーのような状況に陥ります.

すると必要なのは爆発した情報しかない.人間に関していえば全く関係の持ったことのない人間から言われるということです.

自分の転職を考えた時に親しい人間よりも関係の薄い人から勧められた職場の方が幸福度が高かったという実験結果があります.これは親しい人間は自分の性格をよく知っているわけですから、その人は自分に適した同じような職業を提案してきます.しかし関係が薄ければ相手はその人の特徴や考え方の表層面からしか提案ができません.

するとその人の思っていなかった以外な提案がきます.で、実際に職を移すと思った以上に自分にマッチしてる.そういうわけです.

要は認知バイアスやエコーチャンバーの状況に陥ると人は外界との情報を遮断しようとします.

しかし、そこに爆発的な状況が起これば自分に影響を与えることができます.

「思い込む」というのは信念を貫き、「やっぱ無理かも」「でも....」というマイナスの意見を隠し、「できる」という考え方にしてくれます.

しかし思想に関しては、そうはいかない.爆発的な現象というのは常日頃起こることではないですが、陥っている認知バイアスから抜け出すことができます.

もし、相手に自分と全く違った考え方、思想の人が現れた時は排除するのではなく、親身に聞き討論することが重要です.

そんなことを今回よく感じることができました.そんな機会をくれた認知バイアスのあなた、ありがとう.

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