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2040年の人類は農耕社会を築き始める

21世紀が始まってから23年が経った.まあ生まれたのが06年のことだから身体的な時間経過は17年になるわけだが.

2000年が始まってからたったの23年しかたっていないのに社会の景色は大きく変貌した.2000年最初の頃の情報伝達手段はガラケーが大体だった.ディスプレイに映し出される情報に対しキーボードで返信するような画期的なアイデアだった.正に小型化パソコンと言うべきだろう.

しかし2007年に社会イノベーションを果たす出来事が起こった.それがiPhoneの発表である.

ディスプレイに映し出された情報に対しディスプレ内蔵型のキーボードで返信をする.誰も思いつかなかった事を果たしたのだ.そこから一気にガラケーは押され今ではガラケーを使っているのは一部のおじいちゃんだけとなった.

当時は素晴らしいと絶賛されたデバイス、技術でも時代が進むにつれて見向きもされない、正にガラパゴス化してしまう.それが23年間の間に何度も起こった.

今時ブラックベリーを知ってる人もいないしiPhoneの初代を使っている人もいないだろう.

常に社会がイノベーションを起こして時代が何回も変わったからだ.

今、2023年の社会イノベーションは「AI」である.AIを使ったアルゴリズム〇〇の運用、企業も国もAIで先進国内で争い前に推し進めている.

その中で問題視されるのが労働者や経済のAIの代替である.人間ではなくAIが経済を回していこうという動きが始まっていることだ.別に不思議な現象ではなく単に人間よりも優秀な人材、そして低コストでの労働が可能になる存在が出現したからそっちに任せたい.という人間の意向である.

それにより日本では約25%の人がAIに代替されるという算出結果も出ている.行く果てには人間ではなくAIが生産、販売、消費を行って経済のサイクルを回し始めるのではないか.とも思い始めている.

そんな社会で人はAIの管理される世界で生きたいと思うのか?という疑問を持ち始めたのがここ最近の出来事である.

少し前までは人間は意外にも社会イノベーションに寛容で受け入れやすい存在だと思っていた.しかしAIともなると規模が大きく人間の倫理観を大きく変更させる存在となる.

その大アップデートに人間はついていけるのか.多分一部の優秀な人間は一生懸命ついていこうと努力をするだろう.しかし一方の人間はついていこうとはせず人間だけの共同体、コミュニティを好み始めるのではないか.と思い始めた.

ヒューマンゲイテッドコミュニティの誕生である.AIを阻害し迫害し人間だけの種族で構成された都市群の発生も十分な確立で考えられる.

近い例だとスペインのバルセロナが勃発したミュニシパリズムの概念に似ていると思う.外部からの資本を受け入れず国内の産業で生活する動きだ.多少のデメリットがあっても共同体が存在していることに重要性があり人と人との関わりを目指す.

それと同じように人間はAIに干渉されない世界、農耕社会を築き始める.

しかしここには大きな欠点がある.今の社会を知った人間が急に原始人の世界に近い農耕社会を築けるのか?という問題だ.(まさに中核の部分となるのだが.)

意外にもこの問題は簡単そうだ.

AIが支えればいいのだ.

不思議な話ではなく、今現在も同じような状態が起こっている.

例えば環境破壊に対して関心の大きい人がヨーロッパで環境破壊を促す化学製品を着て化学製品(ペンキ)を投げつけたりしている.本当に環境破壊をしたくなければ普段の生活でも裸で生活するか葉っぱで体を隠せばいいし化学製品ではなくニンジンを投げつければいいだけの話である.(自分たちで生産した化学飼料を使わない食材)

かなりの部分で矛盾したものは存在している.

要は人間だけのヒューマンゲイテッドコミュニティの中で生産されるものが本当は外部のAIが生産した製品でも上部だけを見ればヒューマンゲイテッドコミュニティの中に存在する人間だけの経済圏だ.と理解するわけである.

農耕社会と言いながらも結局はAIに支えられた人間の「わがまま社会」が構成され一部の頭のイかれた人間が縄文人と同じような社会を構築し始める.

この文章を書きながら人とは自分勝手な生き物だがそこが味わい深いものだなと感じる8月某所.


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