新しい「学校」が続々と。地域との連携と子どもたちの未来についてあれこれ考えてみた。

先日、実家(糸満)近くで行われた「LEAP DAY」に参加させていただいた。
毎年、素敵な方々の活躍を拝見、拝聴できる場。

今年特に楽しみにしていたのは
新しい学の形〜神山まるごと高専とCo-Innovation University(仮称)がみる地域と未来〜

LEAP DAY 新しい学の形

私は「神山まるごと高専」の大大大ファンで、同日、別でイベントをしていたが、ギリギリ間に合うかも!!!とスーパースピードで駆け込ませていただいた。

テクノロジー✖️デザイン✖️起業家精神

さらに飛騨高山のCo-innovation University さんのお話も聞かせていただいた。

全国に学びの場が!沖縄がないのが残念!!!

神山高専は徳島、CoIUは飛騨高山と都心からは離れた「地方」でのチャレンジだ。
どちらもとても素敵で魅力的な「新しいカタチ」の「学校」。
沖縄にもあるといいな(つくりたいな)とだいぶワクワクする。

神山まるごと高専では夏頃に「コミュニティマネージャー」募集があった。
私の将来の夢は「寮母」的なところだったので、これはっ!!!
コミュニティナースとしてピッタリではないかっっ!!!と思った。
寮母がナースだと、保護者も安心ではないかしら?どうかなどうかな。と

だがしかし。息子は小学6年生。神山高専を受けるとなるとあと4年後かぁ。
受けるとしても受かるのか?受験の項目も調べてみた、すると。
なんとほぼ10倍の倍率。40名の募集に399名の応募があったという。

う、受かるか、、なぁ???不安しかない。
田舎には慣れているので、馴染むのは問題はない。
でも。
神山町を知るきっかけになったのは
「神山まるごと高専」。移住して、子どもがもし、ここに入れないとなると、、、
ど、どこの学校に進むことになるのだろう。。。(カタカタカタカタ…….)

そういうことを考えたことが半年前にあった。
そしてLEAP DAYの話を聞きながら、また思うのだ。
「神山高専もCoIUも素敵すぎるけど、その地域の人が入学するのは、稀」

神山高専は企業協賛で学費も無料を実現している。超すごい。
それも含めて「地元」の子どもたちへの還元(還元という言葉にはすごく語弊があるけれど)地域とのつながりの部分が気になってしまった。
(LEAP DAYでもその話はされていたけれど、ちょっと物足りなかった)

LEAP DAYもそう。Frogsもそう。
「知っている人は知っている」「わざわざ移住する人もいる」(私は結構すぐしちゃう派。孟母三遷。)

だけど。「希望した人全員が入れるわけではない」
そもそも、神山高専やfrogsも募集の要項に当てはまる人間がその地点までに「そーとーな教育」を受けることができていないと、エントリーができない。
神山高専やfrogsに興味を持ってくれるアンテナをはれるレベルの子どもたち(ハキハキと「自分のやりたいこと」をプレゼンなどができる子たち)は、恵まれた環境にいる子どもたちのように思う。

今、沖縄の公立の小中高と私立の中学校に関わる機会があるのだけれど、地域によっての差がすごい。勉強ができるできない、などの差はもちろん見えやすい差ではあるんだけれど、それ以外の「興味関心」の部分での差がすごいように思う。それはもしかすると「教育」を受ける前段階のお話、家庭での「経験」や「対話」の部分なのかもしれないと思う。

これも、当たり前と言っちゃ当たり前なんだけど、ということは、神山まるごと高専やfrogsが「学費が無料」だったとしても、そこに入るためにはある程度の教育費がかかる。とすると「逆に教育の格差は広がるばかりなのではないか?」という逆説的な仮定が生まれてしまった。

教育にお金をかけることができている層が、無料の「新しい学校、教育」を受ける事ができる。


せめて、徳島の神山町に住んでいる子たちはちょっと緩めの基準で合格にしてあげてほしい。(されているかもだけど)もしくは希望した学生は全員受け入れてほしい。と思ってしまった。

沖縄には素敵なリゾートホテルがたくさん建っているけれど、沖縄県民は行ったことない人が多いのではないか。この問題に少し似ているような気がする。
恩納村にある「沖縄科学技術大学院大学(OIST)」の存在を知らない沖縄県民も多い。また、だいぶ近いところで言うと、「琉球大学」の敷地内に入ったことのない沖縄県民も多いように思う。金銭的な関係で「美ら海水族館」に行ったことがない子どももいるかもしれない。全部「国立」だったり、国がとてつもないお金を出しているというのに。地元にあるのに「いけない」という現象。

最近は「地域活性」とかが流行っている。
魅力的な地域も多い。
色々な取り組みが行われているが、せっかくなので、その土地の人が豊かになるように、その土地の人々がHAPPYになるように。その土地と同じように、住んでいる方々に対して、良き環境として在れるといいなと思う。

※余談ですが、沖縄にも県立開邦高校と球陽高校などの偏差値の高い高校に附属の中学校が設立された。そちらも倍率がすごいことになっている。県立であるならば、受験希望者はみんな受け入れることができるように窓口を広げてほしいと思う。学力が足りない子に対してはサポート教室(土曜授業)のようなものを設け、みんなしっかり勉強できる環境を作ってあげたらいいのになと思う。(定員を増やすことを希望します)勉強がしたい子、そういう情報がほしい子に対しては、もっと県として力を注いでやってほしいなと思う。(あとは私立ほどじゃないけれど、大学進学以外のことにも力を入れてくれたらいいのになと思う。)大学も高校も入るのは簡単に入れて、出るのを難しくしたらいいのにな。

素敵な取り組みの学校、オルタナティブな学校も増えてきているが、それが公立の中でもできたらいいなと思う。公立の学校の変革を求む。(無理かなぁ)

うーん。それはどうしたらいいのか。
たくさんたくさん、素敵な学校が増えて行く一方で、
そこに辿り着けない層との拡がりが大きくなってみえる。
そして残念なことに、気がつけていない層や、そこまでお金をかけることができない層の方が圧倒的に多いということ。そこの人たちへのアプローチをどうしていったらいいのかを最近は悶々と考えている。


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