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マトリックスを見るという選択【ネタバレなし!芸人がオススメする映画最新作レビュー】


現実は厳しくとも、夢の中に逃げ込めるほど楽観的では無い男リロイ太郎です。

昨日12月17日は僕リロイ太郎の誕生日でしたが、それ以上に世界ではマトリックスの最新作公開日として大いに賑わいを見せていた日だ。

例に漏れず僕リロイ太郎も観てきましたよ。

実を言うとマトリックス最新作の公開を知ったのは、おそらく今年の10月頃だったと思う。

SNS上に突如として現れた広告を、導かれるように気がつくとタップすると、そこに現れたのは赤と青の二つのカプセル。『あなたはどちらを飲む?』という、マトリックス独自の選択を迫られる演出、そこから先は個人の選択によって演出や内容が変化するという広告だったらしい。

いやー、やられたよね。完全に。

そこで目にしたのは、過去の3部作のシーンと最新作のシーンが混ぜ込まれた内容で、一度でもマトリックスという作品を見たことのある人にとっては、脳内の奥底にしまわれていたバックアップが突然、あの頃の情熱と記憶として蘇ってきた。

観に行くしか無い。

公開日を見れば、僕個人で言えば誕生日。
そうともなれば黙っていられない、僕は2013年からそのほとんどの誕生日には映画を見に行くことにしている。というか、ここ数年は12月の17日の前後で必ずその年の目玉となる大作が公開されていた。ピッタリだ。

家で最新作の広告を見た僕は、すぐ様Netflixを立ち上げると、3部作をその日のうちに鑑賞。

ふむふむ、そうだった。


マトリックスという映画をみなさんは見たことがあるだろうか?この作品シリーズは、革新的な映像技術によって、過去から現在まで多くの人々が一度でも触れたことのある作品と言って過言では無いだろう。

かつての子供も大人も、一度はやったであろうブリッジのような動きによる弾丸を避ける動作。まさにあれはマトリックスの栄華の象徴だっただろう。

その分かりやすい映画的演出に加えて、映像の派手さとは打って変わって、映画の中の世界というのはダークな雰囲気の漂う大人の味わい。その映画のスタートが青と赤の薬ともなれば、気がついた時にはその世界に惹き込まれてしまっている。

アクションの派手さと、映像の特異性、そしてシリアスとダイナミックの共存した物語。

完璧な作品。

3部作の最終回、マトリックス レボリージョンズで、主人公ネオ(ドナルド・アンダーソン)の戦いは終わった。

…はずだったの?

どういうこと?

なに?何が起きているの?

というのが、昨日公開の最新作
マトリックス リザレクション


感想から言うと、大満足だった。
僕はアニマトリックスという、アニメーションで描かれたマトリックスのスピンオフ作品も見たレベルには、マトリックスのファンだった。しかし、最後の作品が公開されて早くも20年弱が経とうとしている。しかしその後、スピンオフ的な展開があった作品シリーズかと言うと、マトリックスはそうではなかった。

主人公ネオを演じた、キアヌ・リーヴスはその後もスターの道と聖人君主の道を駆け上がり、さまざまな作品が世に生まれている。もちろん、昨今のアクションとSF映画界の進化の大きな礎を作り、影響を与えたのはマトリックスという作品だ。

映画界は進化し続け、変わった。

そう思っていた。違う…

昨日見た最新映画は、誰がなんと言おうと

マトリックス』そのものだった。

陳腐な最新の映画界に寄せた作品というのでは無い、徹頭徹尾マトリックスという完成された世界が見れたのだ。

ファンの中に賛否両論を巻き起こし、哲学を語らせ、考察をさせる。

それこそが『マトリックス』という作品なんだ。


この映画を1人で見たことを、僕は非常に残念に思う。

かつてマトリックスという映画は、1999年に第1作が公開。そして2003年に第2作と第3作が公開された。

忘れもしない、第1作をビデオで父親に勧められるまま鑑賞しどハマり。そこから、小学校の同級生達とマトリックスの動きを真似しながらの登下校、そして父親と第2作を映画館に観に行き、ラストの次回予告で衝撃を覚える。

え?半年後に3作目もやるの?
その前に、アレはどういうこと?アレはこういことだよね?でも、預言者が言ってたこれってこういうことかな?

父親と激論を交わし、

年内に3部作を2人で見た。
帰り道では、半年前の興奮を引きずりながら激論を交わした父と子が、あの時の興奮そのままに議論をし、考察をした。

あれから20年弱。

新しいマトリックスを1人で見たことを後悔せずにはいられなかった。

まだマトリックスを見たことのない人も、見たことはあるけど忘れてしまっている人も、過去の3部作をNetflixなどのサブスクで見直して、劇場に足を運んでほしい。それも、1人ではなく2人以上で。

この映画は人々に、映画界に、そして全てに革命を起こし去っていった。そして、

リザレクション=復活  した。

あなたの選択は、見る?見ない?

もちろん見るだろう。


リロイ太郎


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