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心不全といっしょ

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人よりだいぶ大きい心臓を抱えて生きる心不全患者の日常を綴っています。
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記事一覧

『階段が上れない』って言えるようになった【心不全といっしょ vol.3】

突然ですが、皆さん階段って何階分上れますか?恐らく私と同年代=20代後半なら3階くらいは余裕でしょうか。私は2階ですら上りきった後に「ン゙ ア゛〜〜〜」と声が漏れることがあります。 友人や同僚と一緒に歩いていると、歩道橋や駅のホームに上がる選択肢が階段しかないときや、エレベーターが近くに来ない・すぐ来ないときに「階段で行くか」という流れになります。明らかにその方が早いので。 以前の私はこういう状況になった時、何も言わずに一緒に階段を上っていました。で、上りきった後あたかも

難病持ちアラサー女性、転職をする【心不全といっしょ vol.2】

もう1年前の話になりますが、27歳の時に転職をしました。ただでさえ色々と考えること・悩むことがある転職活動ですが、持病があると 病気をオープンにするか 就労における配慮事項をどう伝えるか (障害がある場合)一般募集枠にするか障害者枠にするか も考えなければなりません。拡張型心筋症とお付き合いをしており、ICD植込によって身体障害3級に認定されている私もかなり悩みました。 結論から言うと、私は病気はオープンにして転職活動し、結果として今満足して働けています。ただ、途中

ICDってぶっちゃけどうなん?【心不全といっしょ vol.1】

街中にあるAEDを指さして「あれ身体の中に入れられるんやで」と言ったら、病気の気配を全く知らなかった私はマスオさんばりの「ええっ」を発するでしょう。 さて、私が体内版AEDことICDを植え込んで早いものでもう5年になります。植え込んだ理由は心肺停止(経緯は自己紹介記事参照)で、当時「ICDを入れないと退院させられない」と言われたことが決め手でした。 年末に差し掛かっていたこともあり術日が限られており、唯一候補日に挙がったのがなんと私の誕生日。 絶望に不安にぐちゃぐちゃに